JR四国N2000系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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世界初の振り子気動車2000系の進化版がこのN2000系です。番号は2000系の続番+300となっています。智頭急行HOT7000形の技術をフィードバックしており、355馬力の高出力エンジンを搭載し、130km/h運転を可能にしています。自社の2000系から生まれた技術が、中国地方や北海道を巡り戻ってきたとも言えます。

 

ステンレス車体にステッカーで色が貼られていますが、阿波踊りの情熱の赤、藍染の青を示し、高徳線の特急「うずしお」のスピードアップのために登場しました。しかし、実際は停車駅が多く、130km/h運転など望むべくもりません。また、「うずしお」用などと言っておきながら、画像のように「しまんと」や「あしずり」にも入ります。そして後ろは先輩格の2000系という、なかなかカオスな存在になっています。そう言えば、最近TSE置き換えのために3両が松山へ転出していますね。

 

基本は2両編成ですが、中間車を挟んだ3両編成も存在します。

 

こちらは珍しいカット。この時四国を台風が横断し、日中は四国全線で運転がストップした日でした。もちろん瀬戸大橋線も運休、岡山からの南風が運転出来ないため高松始発の6両編成の「しまんと」が運転されたのでした。そんな列車に珍しくN2000系が紛れていたわけですが、ヘッドマークは白幕…。

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側面にはこのようなロゴも。「PENDULUM」とは"振り子"という意味のフランス語です。

こちら、N2000系の試作車的存在である車両です。

 

2424号車とこの2458号車がそれで、前面デザインは従来の2000系に近い雰囲気で、塗装だけがN2000系仕様となっています。まぁこの前面でも130km/h走行は可能なんですね(笑)

 


ロゴもこの通り、ちっちゃく入ってますねぇ

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ドアです。窓は大型です。2000系のリニューアル前もこのようなドアだったのでしょうね。


最近、ドア窓の大きさはそのままに、ドアと壁が接する側にイエローテープが貼られました。

 

中には窓が小さくなった車両もいますが、編成を組んでいても両者が混在しているんですよねぇ…。

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トイレです。天井の絵文字サインがなかなか洒落てます。

こちらは車椅子対応トイレです。取り回しを容易にするため大型となっています。

 

洗面台です。鏡が大きいですね。蛇口は自動式、石鹸は液体式のものが備わります。

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携帯電話の通話スペースです。元々は公衆電話がありましたが、現在では撤去されています。喫煙スペースと間違う人がいるのか、禁煙マークが貼られています。

 

車椅子対応車両では、仕切り扉が両開きになっています。しかし、なぜ窓が片面しかないのでしょう・・。


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車内です。なんとも大人しい色使いです(^^;;  この会社、地味な時はとことん地味ですが、針が振り切るとスピードオーバーなんですよねぇ(笑)

 

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デッキとの仕切りです。窓はやはり長く丸く。仕切り扉上にはLED表示機があり、号車案内や時刻なども別に表示されています。


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天井です。2000系からの流れを汲む作りです。この車両は半分が指定席となっているため、その案内プレートが下げられています。


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座席です。回転リクライニングシートです。基本的には2000系を踏襲しています。ただ元から座席は全面モケット張りです。座り心地も適度な柔らかさでして、「うずしお」の乗車時間では十分といえるでしょう。

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指定席部分です。リネンを青にして区別しています。乗車時間や需要的に、高松-徳島間ってこれでも十二分なんですよねぇ、3両編成になると1両丸々指定席になりますが…。



こちらは車椅子対応座席です。他社のように指定席扱いではないため、壁際に優先席のマークが貼られています。要するに、車椅子の方が来たら譲ってあげてね、と・・。


展開してみました。肘掛は跳ね上がるようになっています。

 

さてこちらは試作車です。カラーコードは量産車と統一されていますね。

 

デッキとの仕切りです。仕切り扉の化粧板が壁と同じ色ですね。

 

座席です。ここから見た感じは大きく変わりませんが…。

 

横から見ると、2000系と同様バックシェルを持った構造とされています。この点、車体は2000系、でも足回りだけハイテクにしました感が漂う試作車らしい側面を見せていますね。