名鉄1200系リニューアル車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

2000年代に入ってから、「展望」という代名詞をことごとく潰しにかかっている感のある名鉄、最後の砦とも言えるパノラマスーパーも登場から20年が経過し更新の時期となったため、リニューアルを実施した編成が増えてきました。

 

中央にはかつて「パノラマスーパー」のロゴが入っていましたが、種別・行き先表示のフルカラーLED表示機に変わっています。現実的になったとは言えますがせっかくのフルカラーLED、幕時代のロゴを交互に入れる等の遊びがあっても良かったと思います。プログラム修正はいかがでしょうか?

 

そしてこちらは一般車側です。このライト配置で黒淵塗装化、どう見ても二日酔いの寝不足顔です(殴)

 

車内です。モケットを中心に変化が見てとれますが、それ以外は大きく変わらないですね。どちらかと言えば「リフレッシュ」と言った感じです。

 

車端部です。この時代だったらばロングシートにされてしまいかねない区画ですが、奇跡的にクロスシートで残されています。

 

優先座席を有する車端部です。昨今は窓が縦に引き伸ばされた仕切り扉が主流ですが、この系列では従来の形状で残されています。

 

仕切り扉上にはLCDディスプレイが設置されています。コイトのパッとビジョンで、LCDだからこその情報量の多さの割に、字を詰め詰めにしているため視認性が微妙なのが歯がゆいんですよねぇ。

 

特別車の隣の車端部です。ここはかつてクロスシートが4つ配置されていたのですが、バリアフリー対応のためのスペースとなっています。

 

窓です。四隅が丸い窓は昔のまま、日除けもしっかり残されているのが嬉しいですね。これ、最近の一般車は手を抜いているということを自ら認めることとなりますが…。

 

座席です。モケット貼り替え等でリフレッシュを図っています。

 

印象としては座面を中心にバケットが強調され、「緩く座れる」状態から「チャキチャキした」ものに変わったな、と言った印象です。モケットの貼り替えは新車のレベルに合わせるのと、恐らくリサイクル効率が高いものにするためと思われます。触り心地としては断然リニューアル前の方が良かったと断言。

 

優先座席はピンクをベースとしたデザインです。こちらも最近の新型車両と同様ですね。

 

クロスシートは全席転換可能なため、ドア横には立ち客とを仕切る衝立が設置されています。窓側のささやかなテーブルもしっかり残されています。

 

補助椅子はモケットが変わった以外はそのまま変わらず、肘掛けもしっかり残されています。

 

最前面のロングシートです。こちらもモケット貼り替え以外は変わりませんが、いつぞやから設置された箱が前面展望を邪魔します。

 

そして、特別車横に新設されたロングシートです。3150系辺りと同様のものとなっておりまして、袖仕切りも日車標準、肘掛けにもならないし立ち客との分離も微妙な何をしたいのか分からないタイプです。

 

さて、特別車へと参りましょう。まずはデッキドアから、折戸は変わりませんが化粧板貼り替えなどで印象が大きく変わりました。

 

トイレです。中は洋式、開閉はボタンにより自動化されており、それぞれの高さで使えるようになっています。

 

向かい側は荷物置き場となっています。

 

洗面台です。名古屋でチラッと見える近鉄とは異なり、水と石鹸のみが出るようになっています。

 

そしてもう一ヶ所の荷物置き場です。二段式で下段にはセーフティバーが設置され、上段にも滑り出し防止用の縁取りがされています。

 

特別車の車内です。以前は良く言えば落ち着いた、悪く言えばぼやけたカラーコードでしたが、かなりメリハリのある色使いになったように思います。

 

デッキとの仕切りです。ブラックの化粧板に貼り替えられ、仕切り扉上のLED表示機は一般車同様パッとビジョンに交換されています。

 

バリアフリー対応車両のデッキ仕切りです。仕切り扉がやや広くなっています。

 

天井です。こちらは大きくは変わりませんね。

 

窓です。一般車と同様隅が丸いデザインは変わりません。それにしても、この列車は始発駅出発直後なのですが、この時点でカーテンが乱れているのは…。

 

例のパッとビジョンです。特別車ではトイレの案内が追加される他、デジタル式の速度計も入っています。

 

さて座席です。2000系と同様の座席になりました。リクライニング角度が大きくなり、シートバックテーブルが付いたことで接客設備は大幅に改善されましたね。座り心地も安定した程よい柔らかさ等死角は見当たりませんが、以前の座席よりも平凡になったようには思いますね。

 

車椅子対応の1人掛けです。バーレストが付いているのも名鉄リクライニングシートの共通項ですね。この席は普段は発券されないため、フリー切符や飛び乗りでの利用では一番気を使うことなく座れそうな気がしています。

 

全展開の図。肘掛けは固定式、車椅子での利用では少し難が出るのではないでしょうか。

 

続いて魅惑の展望席へと参りましょう。ハイデッキ構造となっているため、階段でアプローチします。階段には注意喚起のためのイエローラインが追加されました。

 

というわけで展望席です。高い視点からの前面展望、やはり名鉄に来るとどうしても一度は乗りたくなってしまいます。取材は知多線特急にて行いましたが、一回は岐阜から豊橋まで乗り通したいものですね。

 

最前面からの一枚。座席は階段状になっており、後列席からも極力展望が楽しめるようになっています。

 

側窓です。日除けもありますが、この席にしてカーテンを閉めてしまうのはナンセンスですよね。

 

座席です。こちらは従来の座席がモケット変更の上残されています。回転式でかさ上げ出来るヘッドレストも健在です。なおリニューアルされても相変わらずテーブルは最前列にしか有りませんので、この辺りは少し注意が必要です。

 

展望席にもチケットホルダーが設置されました。

 

また最後列もモケット変更がされた程度でかつての平屋特別車と同じ座席が残されています。「従来の座席の方が良かった」と思われる方はここの席を指名買いすると良いでしょう。