かつて、東武には有料の急行列車というのが走っており、位置付けもJRの急行列車のように特急列車よりも割安ながら停車駅が多く設備も料金相応のものとした車両で運用されておりました。それが今回紹介する350系です。
現在急行はと言えば料金不要の速達(?)列車となり、料金が必要な列車は全て特急列車となっています。しかし、料金は当時の急行料金相当に抑えられているとのこと。現在定期運用は東武宇都宮-浅草間の「しもつけ」1往復のみで、金曜日のみ運転の臨時特急「きりふり」1本にも入ります。
まずはデッキドアからです。化粧板こそ貼られていますが、雰囲気はやはり「急行」ですね(笑)
トイレです。中は和式、スペーシアでさえ和式で残る区画もあるだけに、この辺りは時代なんでしょうね。
自動販売機です。ボタンが細長い一昔前のタイプですね。値段は駅のそれと変わりません。
その横にはくずもの入れがあります。デザインに国鉄の影を感じますね…。
さて車内です。回転クロスシートが並ぶ様はイメージとして「国鉄の二等車」がしっくり来ますね。
デッキとの仕切りです。始発駅停車中はこのように仕切り扉が開きっぱなしで、走行後しばらくしてから一斉に閉まる仕様となっています。
天井です。座席が写るほどにツルンとしております(^^;; 照明と時折設置された通風口以外には何もない潔さです。
窓です。2席に1枚の割り当てとされています。日除けは横引き式のカーテン、柱には帽子掛けがついています。
座席です。今時回転クロスシートというのも珍しいですね。昔はこれが当たり前にあったわけですが…。
シートピッチはかなり狭いながらも折り畳み式のフットレストが付いています。少し体勢を変えたい時にはいいかもしれません。テーブルはシートバック式と壁側の折り畳み式の2つで、壁側のそれはボックス配置時でもテーブルが使えるようにするためなのでしょう。この辺りは非常に東武らしいです。座り心地は柔らか目でいかにも昭和の回転クロスシートですが、やはりリクライニングしないというのはちょっと辛いですね。
デッキ仕切り際の座席は折り畳み式テーブルが備わります。こちらは1枚モノなんですね。
500系導入と追加増備によりそろそろ先が見えつつあるようです。乗車はお早めに。
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