仙台空港鉄道SAT721系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

東北の空の玄関口、仙台空港から仙台までをダイレクトに結ぶべく設立された第三セクター、「仙台空港鉄道」。先の震災の影響をもろに受けながらも近年は沿線に出来たショッピングセンターによる買い物需要にも支えられ、乗客は増えつつあるようです。

 

ここで運用されているのが同鉄道保有のSAT721系で、名取から直通するJR東日本のE721系500番台とほぼ同仕様の車両を保有しています。

 

塗装はオリジナルで、乗務員室のドア背後にはSATのロゴが入れらています。

 

中央を見ると‥基本番台でドア扱い表示をするための表示機を埋めたような跡があります。新造車でもこんな感じなわけですが、これしきの設計変更も許されない程標準車体は融通が利かないのでしょうか‥?

 

車内です。座席の仕様が異なっていますが、基本はE721系と変わりません。

 

ドアです。化粧板は省略、ステンレス地仕上げです。足元には黄色のマットが敷かれています。

 

ドアは通年半自動式、内側には開閉両方、外側には開けるのボタンが設置されています。

 

車端部です。荷物置き場はまた後程触れるとして、仕切り扉は両開き式でこちらもE721系と変わりません。

 

トイレを有する車端部です。トイレがズイッと張り出しているため、見通しはあまりよくありません。

 

最前面です。併結運転でも使用感が変わらないようにするためか仕切り扉は引き戸式です。窓は大型すぎて左側は端が見えませんね(笑) なおワンマン運転を実施していますが都市型ワンマンタイプのため運賃表や運賃箱は設置されていません。

 

天井です。この時はカバーの無い蛍光灯が等間隔で設置され、特に節電で抜き去るということはしていませんでした。

 

窓です。E721系同様日除けは省略され、柱部分にかかる席では肘の置き場に難儀しそうです。もし良心があればここに肘掛けを設置するのでしょうが、近年の座席寄せ過ぎの風潮を見るにどうしようもないんでしょうね。

 

座席です。フレーム自体はJR東日本のスタンダード品をまんま流用しています。とは言えJRよりも偉いと思うのはヘッドレスト部分にもモケットを貼っている点ですね。これだけでJR保有車両よりも上等に見えるというものです。

 

座り心地としては、やはりヘッドレスト部分がJR車と比べても段違いに良いです。ここと同様、モケットにすることによってメンテは面倒にはなりますが、居住性の観点ではこの選択は大いにファインだと思うのです。そろそろJRも気付けって話ですが・・。座面がこの時期に導入された車両らしく先端部分がやや硬めなのと、寒冷地東北にして片持ち式となっていてお寒い状況となっているのが若干残念な点でしょうか。

 

ロングシートです。こちらは旧来の形状に近い足元が埋まったタイプです。

 

優先座席に指定されている部分はこんな感じで、一般座席はオリジナルモケットとなっているものの、こちらはJR東日本同様背ズリが赤と黒のゼブラ模様、座面がグレーとなっています。ここも出来ればオリジナルモケットとして欲しかったと言うのが素直な感想です。座り心地はこちらもE721系同様、柔らかくなったのは座面奥だけで、座面先端と背ズリは相変わらずです。

 

空港アクセス路線らしく、トイレのない車端部には二段式の荷物置き場があります。料金不要の普通列車にしてセーフティバー付き、ちょっとお金かかってます。

 

トイレです。バリアフリー対応の円筒形大型トイレ、ここも仕様はJR車と変わりません。扉の色をモケットに合わせた赤系統にするなどの差別化があってもいいとは思うのですが・・。

 

仙台空港駅には鉄道娘のパネルとともにこの車両の顔はめパネルが設置されています。にしてもヘッドライトが光るようにまでしているのは顔はめパネルとしては力が入り過ぎです(笑)

 

また片隅にはこのようなプレートも。いや、JR東日本が運営していればみんな幸せだったと思うんです、やりたくない事情は宮城県を見れば分からなくはないですが‥。