水島臨海鉄道キハ30形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


水島臨海鉄道でも特に乗車機会に恵まれないのがこのキハ30形です。1両しか存在しない平日朝のラッシュ専用車両な上、非冷房のため春と夏はほとんど使われないのだそう。


かつてJR東日本の久留里線で活躍した車両で、前面の補強板も健在です。それにしても、水島臨海鉄道の平日朝の応援車両は何かと注目されがちなものばかりですね。そりゃあ新車を入れるよりは安上がりだとは思いますが…。


特徴的なのはやはりこの外吊り式のドア。一般旅客車両では極めて採用例が少なく、2本のレール上を走る車両で残っているのはもしかしてここだけ…?


車内です。限りなく103系に近いのですが、広々として見えるのは3扉車だからなんでしょうね。


ドアです。外吊り式だけあり、側面よりも奥まった位置にあるのが特徴です。戸袋窓が無いのがポイントですが、見たところかつてはドア横の窓は開閉可能…。ということは、窓を開けて手や顔を出した時にドアが開くと…(震)


柱部分には半自動扱い時に使用する開閉ボタンが設置されています。ここへ来てからは使われていませんが、久留里線時代は目立たなかったんだろうなぁ…。その下には扇風機のスイッチも備わります。同じ岡山地区のキハ40系列でも見ることが出来ますね。


外側には開けるボタンが備わります。察するに赤いランプが点灯した時に使えるのだと思いますが、その記載が一切ありません(^^;;  しかもこのボタン、外吊式ドアの関係でドアそのものに設置されています。押した瞬間ボタンも動き出すのはちょっと怖いですね(苦笑)


恐らくピーポー移籍時に増設されたであろうドアスイッチです。ツーマン運転時にここでドア扱いをするためで、戸閉め時は器用に操作しています(笑)


この車両は両運転台車両ですが、半ば車端部として使われている三菱自工前方の運転台です。こんな構造をしている車両も現役の国鉄型車両では最後になったのではないでしょうか。


そして倉敷市方の最前面です。座席はあるものの前面展望は色々と厳しそうです。運転台部分が飛び出ていますが、こちらがデフォルトなんでしょうね。


天井です。非冷房でスッキリしたもので、通風孔と蛍光灯、扇風機とスピーカー・・ええ、シンプルにそれだけです。しかし、吊革とそれを支える金属パイプが様々な方向に走っていて少しごちゃっとしています。


窓です。配置的には115系に近いものですが、両端は戸袋窓ではありませんし、柱も太くありません。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。


座席です。オールロングシート、見てからにラッシュ専門と言える感じです。ドア間は5+5の10人掛けと言ったところ、袖仕切りは国鉄らしいパイプ構成です。


運転台直後の5人掛けです。こちらは車端部扱いの区画で、乗務員室の車掌台側の仕切りを解放しています。最近まで広島の115系でも見ることが出来たのですが、227系増備によるボロクハ整理で姿を消した地味に貴重な空間で、ましてや活用されているのはここだけかと思われます。


そして優先座席。背ズリを赤くして区別しています。座り心地としては、初期の103系を彷彿とさせるあまりよくないもの、座面高め背ズリ薄めの詰め込みに念頭を置いた仕様です。ラッシュ時のみの走行、乗車距離も長くないので特に問題もないですね。むしろ懐かしさを感じる方も多いのでは?


最後に車端部扱い部分の運転台。果たしてここ使われているのかは謎ですが、両運転台車両は使い勝手がいいもので。

平日ラッシュ時のみのセカンドライフ、狙いを定めて乗りに行ってはいかがでしょうか?


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