JR西日本115系 岡山地区ワンマン対応車 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


近年、あちこちでJR世代車に置き換えられつつある国鉄近郊型電車の115系。岡山地区には、ワンマン運転のための2両編成が存在します。全編成が末期色塗装の餌食となって久しいですね。で、この体質改善N40施工車と同様の形態になったこの編成の上り方の顔は世を忍ぶ仮の姿、本当の顔は裏側にあります。
 

103系でしょうか、いいえ、115系です(殴)  列車の短編成化に伴い中間車から先頭車化されたもので、必要最低限のものしか備えていません。103系の顔って、本当に必要最低限なんだなぁと改めて思わされました。
 

みよ、この見事な切妻。誰が言ったか「食パン」こと419系に倣って塗装もそれらしい「フレンチトースト」、播州赤穂から赤穂線・伯備線・山陰本線を経由して出雲市(正確にはそのひとつ先の西出雲までですね)までの間でワンマン列車として運用されています。
 

車内です。この手の車両らしく体質改善は外観だけ、車内は登場当初に近いセミクロスシートで残されたニセタイプです。
 

ドアです。先に改造された山口のT編成とは違い、ドアは旧来をベースとしたもので、開閉音はうるさいままです。
 

しかし、半自動機構は点灯式の開閉ボタン付きとなっています。開閉も楽々ですね。
 

車端部です。2両編成は混雑時の詰め込みが命、この辺りを走る3両以上の編成がセミクロス配置なのに対してロングシートとなっています。仕切り扉は関西でよく見かける窓がグッと下まで引き下ろされたタイプです。
 

そしてトイレを有する車端部です。改造編成の慣例なのか、国鉄からの伝統である下り側ではなく上り側に設置されています。本当に謎だ…。
 

最前面です。こちらは原型顔となっている播州赤穂方のものです。外側とは違って中はデッドスペースのオンパレード、ワンマン運転には向いてないんじゃない?
 

で、問題のフレンチトースト顔の出雲市方。これ程までに簡易さを全面に押し出した仕様も珍しいですね。これは本当に「仕切り」です。よく見ると、仕切りは天井まで到達しておらず、微妙に隙間が出来ています。仕切りの窓はやや大きめですが、それでも高い位置にあることと、低運転台のため前面窓は低めで前面展望には向きません。
 

運賃表です。播州赤穂から西出雲までそれなりの距離があるので、かなり埋まっていますね。
 

天井です。化粧板が貼り換えられた以外は特に変化もなく、吊革もロングシート上のみの配置となっています。
 

窓です。配置はそのままですが、窓枠と日除けの生地を交換しています。結果、下段は固定窓、上段は上昇式となり、風を浴びることは難しくなったものの、冬季のすきま風は防げるようになったのではないでしょうか。
 

窓枠下辺はN40と同じようにペットボトルが置ける程度に広げられています。肘掛けとしても機能するので、この辺りはファインな改造と言えるでしょうね。
 

それでは座席です。まずはクロスシートから行きましょう。岡山地区のクロスシート車両は、どのタイプにもヘッドレストカバーを掛けているのが特徴です。これだけでぐっと見映えがよくなるというものです。
 

ボックスシートのモケットは関西でも見られる焦げ茶色のものです。フレームが白く塗られているので、ヘッドレストカバーとともにそれぞれが引き立ち合います。座り心地は安定の国鉄設計、空いていれば姿勢を崩してラクに座るのがオススメです。
 

ロングシートです。袖仕切りはパイプ式のままとなっています。やはり地方線区クオリティ。
 

優先座席です。モケットは深緑にピクトグラムを散りばめたJR西日本共通のものです。
 

車端部のロングシートは2+3の五人掛けです。背ズリと座面の接点のスペーサーが青色となっています。これはオリジナルでしょうか?
 

トイレです。どれが本物の入口だか分からないやたら幅を取るものですが、正解は奥の扉、しかも中は和式のままとなっています。新設した割にこれはちょっと何だかなぁと思ってしまいます。
 

向かい側の車椅子スペースです。余った場所を活用したわけですが、115系に車椅子スペース、未だに聞き慣れません。
 

 

 

↑ ↑ ↑