南海2200系2208F「天空」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

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南海高野線、日本有数の登山路線として有名ですが、かつてここを走った通勤電車のズームカー、「角ズーム」が帰ってきました。

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該当するのは2208-2258の2両で、下二桁の08は橋本の"は"、58は高野の語呂合わせとなっているそうです。中々の当て付けですね(笑)

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元々2扉車両でしたが、「天空」仕様への改造時に2258号車の車端部寄りのドアが埋められています。右側に地味ではありますが「ズームカー」のロゴが入れられています。

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観光列車、「天空」の指定席車専属車両となっており、自由席車として2000系2両編成を併結した4両編成で橋本-極楽橋を往復しています。

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車内です。画像は極楽橋方の2258号車。元々グレートーンな色調だったのですが、観光列車らしい内装になっています。

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こちらは橋本方の2208号車。2258号車と色々変わっているところがありますね。

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ドアです。両開きドアなのは種車から変わりません。ドアの上には橋本からの各駅の標高が記載されています。

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車端部です。まずは橋本寄りの2208号車から。妻面など、種車時代の面影も随所に残しています。仕切り扉も残っていますが、普段は開放された状態で固定しています。

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続いて極楽橋寄りの2258号車の車端部です。手前のアイテムたちが気になる所ですが、こちらはまた後程…。

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最前面、こちらは極楽橋寄りの2258号車です。こちらも座席と化粧板以外はそのままで、運転台側の窓がカラーフィルムで着色されているのも変わりません。

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続いて橋本寄りの2208号車の最前面です。こちらはデッキ付きとなっており、乗務員室寄りにも仕切りが設置されているため、ちょっとした個室のようになっています。

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天井です。等間隔に並ぶ冷房吹き出し口と照明は変わりませんが、蛍光灯が暖色となり、カバーが設置されました。これだけで雰囲気が全然変わってきますね。

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窓です。画像は極楽橋方を向いて右側、従来の窓割りをそのままに、一部を飾り付けして丸窓風にしています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンですが、生地がイラスト入りの新しいものに交換されています。

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そして反対の左側です。従来の二枚分の窓を1枚にして3組の配置として、展望性を向上しています。日除けは無く、着色ガラスとしています。そうそう、こちら側にはかつて存在した荷棚が撤去されています。やはり展望を優先した結果なのでしょうね。

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座席です。こちらは2258号車、極楽橋方を向いて右側のロングシートです。各所に木を使用しており、山の中を走る車両らしいと言えばそうですね。

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こちらは左側の座席です。形状は右側と変わりませんが、通路部分をハイデッキとして視点を高くし、前の人の頭をずっと見続けるようなことが極力無いように配慮しています。座席下のヒーターはどうしてもいじれなかったのかいじる気もなかったのか、現在の座席と長さが合ってません(^^;; 角部分にはケガを防ぐためにクッションが貼り付けてあります。

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こちらは2208号車、極楽橋方を向いて右側の座席です。2258号車とは座席配置が異なっており、なんだか団体向けと言った風合いです。

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改めて座席をクローズアップ。見た感じでは木の座席に多少のクッションを付けました、と言った感じですが、座り心地は意外にも良好でして、薄く見えるクッションもいざ座ってみると比較的しっかり身体を受け止めてくれます。この辺りは南海クオリティなんだなぁ、と謎の理解をしてしまいました。

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窓側にはテーブルが備わっており、頬杖つきながら車窓を眺めるもよし、ピクニック気分で何かを食べるのもよし。そして足元にはやはりヒーターが残っています。足掛か荷物置き場的な使い方は出来そうですが…。

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そして左側のハイデッキ座席。やはりこちらもヒーターがはみ出ています。戸袋部分は眺望が消されるためにこうしたのでしょうね。

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続いてクロスシート部分、2258号車の最前面の固定式クロスシートです。

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座り心地は他の座席と変わりませんが、明らかに足元は狭いです(苦笑)  後列の座席ですが、微妙に床面を高くしており、やはり前面展望で前列よりもアイポイントを高くしています。もっと言えば、最前列もセミハイデッキ化されていますよ、と。

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続いて車端部、4人掛けボックスシートです。極楽橋方を向いて左側の座席ですが、何気に通常の窓の下にも小窓が新しく空けられています。クロスシート配置となることで、肘掛けの貧弱さが目立ちますね(^^;;

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そしてこちらは極楽橋方を向いて右側。窓配置はそのままなので、なんとなくバリューダウン感は否めません。というかここまで見ていただければ分かるかと思われますが、左側は基本的にハズレです(^^;;;

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ボックス間には折り畳み式のテーブルが備わります。

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展開の図。ドリンクポケット等は特にありませんね。

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車椅子スペースです。付帯設備は握り棒のみ、オマケにヒーターもはみ出ると言うやっつけ仕事ぶりです。

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戸袋部分には「天空」の乗車証明のラックがあります。ご自由にどうぞ。

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2258号車、車端部側のドアを埋めた部分です。戸袋部分はそのままに、かつての開口部分に窓を填めています。手前にはテーブルが備わり、走行中はアテンダントさんの車内販売拠点となります。

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その向かい側ですが、どういうわけか畳敷きの小上がりがあります(^^;;  乗車時から修業気分を味わえることでしょう(^^;;;

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戸袋部分にはテレビモニターが設置されており、高野山の案内がひたすら流されます。

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車内の各所に設置された、高野山に生息する生き物の案内です。何やら、日除けにも動物がデザインされている箇所があるそうな。探してみては如何でしょうか?

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かなり気合いを入れて改造した同編成ですが、こんなところに通勤電車時代の名残、温度計です。昔ながらですねぇ。

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「天空」乗車の目玉とも言えるのが、この展望デッキです。ドアを開けっぱなしにして柵を付けました、という代物ですが、ちょっとしたトロッコ列車気分が味わえますヨ。一応ドアは残っていますが基本的に開けっぱなしでの運用が中心で、あのデッキ仕切りは冬季の寒風対策なのでしょうね。

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ブレブレで申し訳ありませんがスタフを。「天空」って、種別は特急なんですねっっ(^^;;

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いざ、幽玄なる高野山へ…

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