JR西日本103系 体質改善30N更新車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


2002年、それまで行われていた103系の体質改善40N工事は、新車同然までレベルアップが図られる一方でコストが高く付くことと、207系2000番台の増備が進んだこと、103系自体の老朽化が進んできていたため、工事を簡略化の上製造後30年の使用を前提とした体質改善30N工事へと移行することとなりました。
 

雨樋などは工事前と変わりませんが、前面窓は一枚窓となっており、運番表示・方向幕は鉄仮面仕様です。


N40と比べると露骨な違い。ちなみにこの編成、右側のクハ103-838のみがN30施工車となっていました。何とかして統一できなかったんですかね? そして、現存する森ノ宮に所属する103系は、晩年は全てこのN30かN40施工車となっています。
 

大阪環状線に最後まで残ったグループには、「OSAKA POWER LOOP」編成も含まれています。で、地味にN30が混ざる凸凹編成でした。美術家的にはこの凸凹、気になったでしょうねぇ(笑)
 

車内です。更新前とN40がちゃんぽんになった車両、それがN30です。
 

車端部です。妻窓は埋められたため、かなり閉鎖的になったように思います。仕切り扉は223系と同じタイプで、軽い力で開けることが出来ます。


最前面です。この車両は中央の仕切り窓が埋められていますね。化粧板が一昔前にJR西日本が好きだったベージュ色となっています。これだけで雰囲気が全然違いますね。


天井です。やはりN40と比べるとボリュームダウンした感が否めませんが、化粧板貼り換え、扇風機の薄型化とカバー取り付け、荷棚の取り替えなど、変更点を列挙できるほどの変貌は遂げています。


窓です。こちらは金属の田の字窓で原型を保っています。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプですが、生地が新しいものに交換されています。


座席です。モケットがJR西日本のコーポレートカラーであるブルーに貼り換えられており、袖仕切りも201系と同じ、肘掛を兼ねた板のものに進化しています。地味に違っているのは、横方向のパイプが外側に向けられて袖仕切りとしての機能がアップしていることでしょうか。ドア間は4+3の7人掛けですが、103系登場から日本人の体格は向上を続けており、6人で座われていることが多いです。321系も6人掛けで登場しており、6人で座るのが現実的と言えそうです。


車端部の3人掛けです。妻面側に妻窓があった名残として機器が張り出しており、結果的に肘を逃がすスペースとして機能しています。座り心地ですが、残念ながらこればっかりは旧来の103系と同等、全体的にクッションは薄め、座面は多少のスプリングが利いているものの、背ズリは板の如しです。


この車両は外回り運用時は先頭となる車両なので、運転台からドアを挟んで直後に有る座席は14名分全てが優先座席となっています。ピクトグラムを散りばめたモケットはお馴染みです。
 

で、こちらは晩年の優先座席。緑をベースにしたものに貼り換えられていました。しかし、袖仕切り内側のモケットが青いまま(笑)
 

そして車端部の3人掛けです。

 

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