北越急行683系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


金沢-越後湯沢間の「はくたか」と言えば681系がその任に当たっているイメージが強いですが、1編成だけ683系が混ざっていました。それがこの北越急行所有の683系です。唯一の683系で160km/h走行が出来る赤いスノーラビット編成でしたね。運用はご丁寧にも北越急行のホームページで公開されているのですが、特に何も調べずに待っていたら偶然やってきた次第。


北陸新幹線開業後はJR西日本に売却され、しばらくはスノーラビット塗装で運用されていましたが、現在は「しらさぎ」塗装となっています。「しらさぎ」は原則681系のみの運用となったので、唯一定期運用で残る683系となりそうです。つくづく特別な編成なんでしょうねぇ(^^;; スノーラビット塗装での乗車は今回が最初で最後となりました。


反対側は貫通仕様となっています。ライト周りも赤いラインで塗装されているのが特徴です。


側面に貼り付けされたスノーラビットエクスプレスのロゴ。速そうですねぇ。というか、「スノーラビット」なんて名前を考えた北越急行のネーミングセンスに脱帽です。このロゴも遂に見られなくなってしまいました。


北越急行のロゴもいくつか。


この時期は売却に向けた編成固定を行っていたのか、6+3の9両編成の両方ともが683系となっていました。でもホームページの運行表を見ると、必ずしもそうとは限らないんですよねぇ・・。やっぱり偶然?


番台区分は8000番台、これはJR西日本に売却された今も変わりません。


それでは参りましょう、車内です。画像は車椅子対応車両のドアです。少し幅が広めとなっています。


かつては公衆電話が設置されていましたが、現在では台座だけが残っています。


トイレです。こちらは車椅子対応の大型サイズで、ドアの開閉は自動でボタン式となっています。


洗面台です。鏡面に照明を仕込むのはJR西日本でよく見ることが出来る手法ですね。


信越方面でのスキー客利用を想定したのでしょうか、ちょっとした荷物置き場もあります。車内販売用の基地かもしれませんが・・。


「はくたか」号の運行経路案内。右下にはくたかのイラストも添えられています。個人的に数あるトレインマーク中で、485系で使われていたこの「はくたか」のイラストが一番カッコいいように思います。681系・683系で統一されてからはここでしか見ることが出来なくなっており、新幹線種別化後は見ることが出来なくなってしまいました。残念なことです。


さて車内に参りましょう、まずは普通車から。JR西日本所有編成と大きくは変わっておらず、681系から培ってきた特急用車両アイデンティティをそのまま受け継いでいます。


こちらは座席の色違い。見た目的にはこちらの方が華やかですね。同じ編成内で好みに合わせて乗り分ければ良いでしょう。


デッキ仕切りです。ドア上にはLED表示機が設置されています。


座席です。フリーストップ式のリクライニングシートとなっています。


テーブルはシートバックとサイドアームの2種類を設けており、向かい合わせにしてもテーブルが使えるように配慮しています。681系ではピンク系の座席については網袋を赤色にしていたのですが、683系ではJR西日本所有編成と同じくグレーとなっています。「はくたか」の数少ない車内のオリジナリティが減ったのは少し残念ですねぇ。座り心地は程よい柔らかさで、見た目の薄さに反して上々であると思います。ただデフォルトの角度が割と急に設定されているので、多少のリクライニングをしてやることを前提としているようです。


車椅子対応の1人掛けです。


全展開の図。窓側には非常ボタンも備わります。


通路側に向けて固定することも出来ます。そうそう、デッキ仕切り際のテーブルは0番台と同様の面積が小さい固定式のものになっています。2000番台よりも後の登場ながら、オフィスシートとなっていません。これは一体・・。


続いてグリーン車です。1+2列配置で大型の座席が並びます。


窓です。柱部分に飾り照明が入っています。


荷棚下には読書灯も備わります。普通車よりも造りがしっかりしていますね。


座席です。ブラウンのモケットはただでさえ大きな座席の重厚感を更に押し上げているような気がします。付帯設備としてフットレスト(土足/土足禁止面両面完備)とテーブルがあるのですが、テーブルはインアームテーブルこれっきりとなっています。この編成、「しらさぎ」に使用されている2000番台よりも後期の製造ながら、座席は0番台と同じものとなっています。何にせよ、観光利用では駅弁などが置きにくく、ビジネス利用でもノートパソコンはちょっと厳しいですよねぇ。特急用車両とはいえそこは3セク会社、費用をケチったのでしょうか・・? 


続いて向かい側の1人掛けです。


全展開の図。座り心地はやはり重厚そのもの、ソファを思わせる柔らかいものとなっている一方で、背ズリ・座面両側ともすっぽ抜けの無いヒップポイントがはっきりした秀逸な座席であると思います。

「しらさぎ」塗装になっても頑張って走って欲しいですね。

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