田園都市線や大井町線で活躍する8500系です。
側面無塗装のアメリカンな外観が特徴ですね。地下鉄直通で爆音で疾走する点は我らが阪急の3300系に共通点を見出すことができます。登場時期によって様々な違いがありますが、なんせ東急はとんと門外漢なので、取材したままの状況をお伝えします。
車内です。典型的な昭和の通勤電車、という感じですね。
ドアです。化粧板は貼られていません。ドア上に関してもステンレスになっているためギラギラしています。
車端部です。仕切り扉は両開き式となっています。7700系などのような昭和中期の通勤電車は幅広貫通路となっている車両が多く、その設計を最小限に維持することによって仕切り扉を設置した結果がこれなんでしょうね。
最前面です。中央の仕切り窓は低めですが、車掌台側は少し高めに設置されています。
天井です。照明はカバーの無い蛍光灯で、取材当時は節電のため一部が抜き去られていました。冷房も付いていますが、補助送風として扇風機も残っています。全国的にも、扇風機を備えた電車も少なくなりました。
窓です。一段窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
座席です。袖仕切りが独特の形状をしていますね。立ち席の方と干渉しない役目は果たしている一方、着席している方の居住性を考えたものではありません。もしやこの袖仕切りが、現在急増著しい大型袖仕切りへと繋がって行ったのではないでしょうか・・。
モケットは2種類存在し、もう片方はこげ茶色となっています。車端部の妻面にモケットを張っているのが気配りですね。
更新車の座席です。ドア間は7人掛けで、4+3で区切られています。袖仕切りが肘掛を兼ねた板となり、中央には定員着席を促すために仕切りが入っています。その仕切りには上部に肘当てが入っています。
車端部の3人掛けです。座り心地ですが、見た目によらず硬いです。初めて乗った際、その見た目から柔らかいだろうと思って意気揚々と腰をおろしたのが運の尽き、外観と内面との余りの違いに思わず言葉を失ってしまいました。特に背ズリが硬いですね・・。
続いて後期車の車内です。ドア上は化粧板が貼られるようになりました。
車端部です。こちらはあまり変わっていません。
最前面です。こちらも仕切り扉上部が化粧板仕上げとなりました。
天井です。補助送風がラインデリアとなり、扇風機が無くなりました。
座席です。バケットシートになり、定員着席を徹底するようになっています。
一部車端部の優先座席は、モケット色を青色のグラデーションに貼り換えています。その上から、今や懐かしくなったシルバーシートのマークが散りばめられています。
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