JR東日本485系 「あいづ」仕様車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


磐越西線の電化区間では古くから優等列車が存在しており、かつては首都圏直通の特急列車、「あいづ」も存在していました。山形新幹線開業後、運行区間を郡山-会津若松(喜多方)間に縮小してからも、「ビバあいづ」への名称変更・「あいづ」の名称復活などを経て運行されていましたが、急行列車からの流れを汲む快速「ばんだい」共々一旦廃止され、現在の快速「あいづライナー」として運行されています。快速への格下げは、運行距離と所要時間に対して特急料金が見合うものではなく、利用客が少なかったためとも言われています。そんな「あいづライナー」ですが、使用車両は485系のリニューアル車で、一旦会津地方の観光キャンペーン、「あいづデスティネーションキャンペーン」開催に合わせて運行された新宿発着の臨時特急「あいづ」として使用された後、東武直通用列車に転用されていましたが、253系電車への置き換えによりこの「あいづライナー」専属車両となっています。特急用車両ですが、快速列車として運転されているため、自由席は料金不要で利用できます。なお会津若松方2両は指定席となっています。古くからの伝統と、新幹線連絡を意識した設定なのでしょうね。しかし2015年3月に「あいづライナー」が廃止になり、この編成も廃車となりました。以降は一般型車両を使用した無名の快速が走っています。


それでは参ります、まずはデッキドアです。化粧板は貼られておらず、昔ながらのままで残されています。また、東北の低床ホームに対応するため、ステップも残っています。


ゴミ箱も備わります。一段飛び出たものとなっています。


このように壁に埋め込まれているものもあります。


トイレです。会津若松や喜多方などの観光地を抱えていることや、かつて日光・鬼怒川方面など、世界的な観光地へのアクセスを担っていたこともあり、中は洋式となっています。


洗面台です。左側には男子小用トイレもあります。


デッキから仕切り扉を見てみます。センサーによる自動ドアとなっています。


車内です。リニューアルにより、国鉄型特急用車両らしい雰囲気はあまり感じられません。


デッキ仕切りを車内側から。ちなみにデッキが無い車端部の仕切り扉は手動式のままで残されています。よって、この編成では仕切り扉は手動と自動の両方が混在しています。


天井です。かつては蛍光灯カバーのかかった照明に冷房吹き出し口が並ぶというものだったのですが、リニューアルにより冷房吹き出し口はライン化され、照明も埋め込み式となっており、カバーも板を縦に並べたものとなっています。この角度からはカバーっぽいように見えますが、真上から見ると蛍光灯が丸見えです。現在は快速列車なので特に問題はありませんが、かつて特急列車として使用していたことを考えると、このツメの甘さが何ともJR東日本らしいです。


座席です。オリジナルのものではなく、リニューアルに伴い座席を換装しています。「あいづライナー」は快速列車のため、ヘッドレストリネンは掛けられていません。座席の換装に合わせてシートピッチは拡大されていて、足元は広々しています。ただ窓割りはいじっていないので、画像のように柱が思いっきり被っている席が多数(笑)存在しています。フリーストップ式のリクライニングシートで、座面もスライドできます。付帯設備はシートバックテーブルの他に、サイドアームテーブルも備えています。このサイドアームテーブルがたまにひねくれた座席が存在しており、セットするとわずかに傾斜しているために、テーブルに置いたペットボトルがカーブに負けて動いたり落ちたりすることもしばしば・・。この辺りはメンテの不徹底か組み付け段階でのミスか・・。


指定席車には車椅子対応座席があります。座り心地は、腰回りを中心にかなりお硬い座席となっており、「あいづライナー」のような乗車時間1時間程の着席でもかなりしんどいものでした。


全展開の図。肘掛が跳ね上がるようになっています。テーブルは折り畳み式となっています。


その他の座席では、壁際のテーブルは固定式となっています。ちなみに、どのテーブルにも会津若松のキャラクターのシールが貼られています。


シートピッチ拡大のあおりで発生したデッドスペースは、荷物置き場として活用されています。


こちらがその荷物スペース。上段のみの設定となっています。このボックスは何とかならなかったのでしょうか(^^; スペース自体はそれほど広くないこともあり、それほど大きくない荷物を奥まで押し込むと、取り出すのに一苦労する可能性もあります(^^;;

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