阿佐海岸鉄道ASA100形 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

 

現在、日本一危ない(≠安全面)と言われているのがこの阿佐海岸鉄道です。元々JR線である海部から後免を結ぶ路線である阿佐線として日本鉄道建設公団により建設されていたものの、国鉄再建法により赤字路線指定を受け、建設が一時凍結されました。一応現阿佐東線である区間の建設はほぼ完成したために、徳島県が引き取り建設が開始され、何とか開業したと言う経緯を持っており、JR発足以降に建設工事の凍結が解除された唯一の鉄建公団ローカル線とのことです。ただ、路線長が短いこと、沿線は人口は疎らで、付近の高校の統廃合もあり、開業以来一度も黒字を計上できておらず、先行きはかなり怪しいそうです。ちなみに、現土佐くろしお鉄道のごめん・なはり線こと阿佐線の奈半利駅まで、室戸岬経由でバスが連絡しています。


そんな阿佐海岸鉄道で開業以来頑張っているのがASA100形です。土佐くろしお鉄道TKT8000形と全くの同系車となっています。

車内です。中もモケット以外は同じですが、路線長が短いためトイレは設置されていません。なお、右側に両替機が設置されていますが、どういうわけか稼動していません。海部駅で両替するのだとかなんとか・・。

 


運転台です。上部にはブラウン管テレビが設置されています。


ドアです。もう「どこの何系でしょう?」と言われると余裕で間違えられます。

 


天井です。蛍光灯は2列配置、本数は少なめで、バスと同様のカバーが掛けられているため、トンネル走行時や夜間走行時は青白く薄暗くなります。つり革はロングシート付近のみの設置です。


窓です。こちらも土佐くろしお鉄道の普通列車と同様、クロスシート付近のみ窓が大きくなっています。日除けは横引き式のカーテンです。

座席です。転換クロスシートは全く同じものを使用しています。そして、やはりこちらもボックス配置でセットされています。であればボックスシートで製造したほうが安上がりでシートピッチも広く取れたと思うのですが・・。

 


ロングシートです。こちらはTKT8000形と違い、縫い付けの他に背ズリに1人毎に着席区分が加えられています。またかつてはロングシートに座席カバーでも付けられていたのでしょうか、ボタン跡が残っています。


この空間は同様ですね。

 

甲浦(かんのうら)駅。高規格の高架はこの何も無い駅でプツンと途切れて夢の跡。

ホームまではこの通り階段ですね…。


室戸岬までの延伸は未来永劫叶わないと思いますが、DMBも実車が登場し、新たな交通体型に生まれ変わろうとしています。観光路線として一人でも多くのお客さんが乗ってくれることを願うばかりです。
 

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