西武30000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


現在の西武鉄道の最新系列がこの30000系です。「スマイルトレイン」という愛称があります。ライト部分が目、連結器部分が口・・。あ、笑ってますね(^^;;



20000系に引き続いてアルミ車体で、日立製作所が製造を担当しています。もちろん、A-Train工法を採用しています。青と緑のグラデーションも鮮やかです。

車内です。設計・デザインを女性が手がけているため、各パーツが弧や円を描いているのが印象的ですね。
 


ドアです。化粧板が貼られており、中央部分にはイエローテープが貼られています。ドア横の立ち席スペースは皆無に等しいですね。また握り棒はA-Train工法を採用した車両で広く見ることが出来る「の」の字タイプです。背の低い子どもでも握ることが出来る反面、握りづらいという欠点も持っています。


ドア上にはLCDディスプレイが設置されています。また開閉灯もあり、ドア開閉時に点滅します。ただ、他社が赤色を採用しているのに対し、西武鉄道ではオレンジ色を採用しています。なかなか珍しいですね。

車端部です。東京メトロ10000系 と同じく、ドア部分は全面ガラス張りとなっています。
 


最前面です。直後に座席はありません。仕切り扉は右側に寄せられています。窓の大きさはまずまずですね(但、関東の平均値内での話)。


天井です。ドーム天井としており、かなり高く取られているように見えます。荷棚は強化ガラス、照明はLEDとなっており、西武鉄道の純然たる通勤電車としては初のカバー付きとなっています。これをカバーと見なして良いかどうかは人それぞれですが・・。またこちらも東京メトロ10000系同様、ラインデリアは枕木方向を向いています。デザイン性としては悪くないのですが、広告により風が遮られたりするため決して効率が良いとは言えません。吊革は円形ではありませんが、「卵」をイメージした形となっています。


窓です。日除けは爪を引っ掛けるタイプのロールカーテンタイプのものが備わります。新型車両でもケチケチせずにこのような装備かあるのはうれしいですね。

座席です。ドア間は7人掛けです。袖仕切りは大型化されています。こちらも卵をイメージした形状となっています。窪みは相変わらず悲惨ですが、しっかり下まで取られているのがいいですね。この辺りはA-Trainの仕様なのでしょうか。

 


車端部は3人掛けです。座り心地としては、最近関東のA-Trainでよく見かける座席と同じ感想を持っています。腰周りのフッティングは割と良好です。座面も沈み込みを増やしている気はしますが、底付き感がするのが残念ですね。背ズリもせっかく窓よりオーバーサイズに作ることが出来るのですから、もう少し伸ばしても良かったと思います。この辺り、まだ混雑にトラウマのある関東私鉄で、「快適性」にまでなかなか気を回してもいられない事情が伺えます(「特急を使ってくれ」というメッセージでもあると取れます)。いや、総合車両製作所勢の破綻した背ズリに比べたらまだ救われているほうだと思いますよ、下を見るコメントはあまりポジティブではありませんが・・。


優先座席です。オレンジ色となっていて、ハートを描いたラインが走っています。譲り合いの優しい心を持って下さいと言う、女性らしさがよく出ていると思います。
 
さて、後期に増備された編成では、とある箇所が変わっております。
 
天井です。照明がこれまでカバーケースが付いていたのが直管式のLED灯に変わっています。取り換えが面倒だからなのか、コストに負けたのか‥。
 
フリースペースです。非常通話装置、握り棒、固定用具と一通り必要なものは揃っています。
 

フリースペースとセットになった区画の座席です。ここの袖仕切りは丸みを帯びつつも従来の形状に近いものとされています。

 

最後に全面ガラス張りの仕切り扉を。ええ、ヒヨコが生まれています(笑) たしか初期に製造された車両では、全て卵だったんですよね。少し遊び心が増しています。