東京メトロ10000系 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

東京メトロで13本目の路線として誕生した副都心線と有楽町線用、そして相互直通運用のために登場した10000系です。それまでは0X系列が導入されていましたが、とうとうメトロでも5桁の系列が誕生しました。現在5直により、メトロ線内だけでなく、直通する各線にまで足を伸ばすため、かなりの広範囲で見られるようになりました。画像は東急東横線を疾走する10000系です。

車内です。日立のA-Trainの工法を使用した車両となっているため、どことなくその片鱗が・・。

ドアです。メトロ車は一貫して化粧板が貼られているイメージですね。ドア上にはLCDディスプレイが2面設置されています。ドアの開閉音は・・JR東日本仕様ですね・・。両側の手すりはJR九州815系 などと共通のA-Train仕様、「の」の字のものです。何度も取り上げていますが、デザイン性の向上と掴まる事が出来る身長幅を拡大することが出来る一方、掴み方に制限が出てしまうため、あまり歓迎されていない印象が強いです。

後期に導入された車両では、中央部が握り棒となり、使い勝手が向上しています。

天井です。なるべく天井を広く取りたいと考えたためか、ラインデリアを枕木方向に配し、開いた空間をギリギリまで広げています。蛍光灯はその段差に設置されており、間接照明風になっています。かつてはもっと奥に埋め込まれるようになっていて、蛍光灯が目立たないようになっていたようですが、照度不足と判断されたためか現在の蛍光灯を張り出させる仕様に変更されたそうです。それに対応したのが(採用された経緯は違いますが)、阪急9300系 のような半間接照明であり、同じA-Trainであれば応用できたかもしれません。もっとも、元々蛍光灯にカバーの類を付けることがない首都圏の通勤電車ですし、今更蛍光灯下の金属部分を改造するのも合理的ではありませんから、勝手な想像ですねぇ(^^;; そして、このラインデリアがまた曲者のようで、夏になると両ラインデリアの中央付近に立つ人には風が当たりづらかったり、そもそも吊り広告に邪魔されてまともに風が当たらないなどの残念な部分を抱えているようです。総合的に見て、その近未来的な天井は見た目はかなりカッコいいのですが、やはりデザイン性と実用性の両立は、いつでもどこでも難しい課題となっているようです。


窓です。2枚窓で、荷棚をオーバーした大きさとなっています。やはり営団時代に導入された車両の反省があるようです。そして、首都圏の新型車両にしては珍しく日除けが設置されています。地上区間があるとは言え、直通が多いとは言え、一応地下鉄車両です(笑) しかしながら、よくよく考えてみると、大手関東私鉄で日除けを設置していない新型車両を持つのは東急と相鉄だけであり、数字的には日除けアリの会社の方が多いんですよね。まぁそれもこれも某緑のJRに日除けが付いていないことから来る印象なのでしょうが・・。
 

座席です。副都心線開業すぐくらいに乗車した時の座席は、まさにA-Trainらしい薄い、直角の最悪な座席だったのですが、やはり苦情が来たこともあり座席が改良されています。見た感じでは、背ズリの角度を緩めるために、下部1/4を除き厚みを増やしたことと、座面にも角度を付けています。

車端部の3人掛けです。座り心地としては、改良されてはいますが座面のクッション性の無さは相変わらずで硬いまんまであり、決して褒めようというものではありません。副都心線内のみ、などであればこれでも構わないのですが、元町・中華街から西武鉄道飯能や東武鉄道川越市までのロングランに使用されることを考えると、これは拷問です。まぁ普段端から端まで乗り通すようなツワモノはそうそういないと思いますが・・。

優先座席は青色となっています。袖仕切りは大型のものです。形状としてはほぼ「板状」とも言うべきで、アンド化工製のような「とりあえず窪みはつけました」仕様ではなく、まさに「板」として割り切った形状ともいえます。一応縁取りはされていて、奥行きを持たせているようには見えますが、その割り切り方は開き直ったとも言えます。もたれかかればその縁取りが頭にぶち当たる残念仕様ですし・・。そして、内側から触った感触を一言で表すなら「備前焼」(笑)



車椅子スペースです。非常通話装置と握り棒が備わります。

そして、ここまで来て車端部のまともな画像、撮れてないんですねぇ・・。またの機会に撮っておこうと思います。


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