近鉄の中でも最高にカオスな存在となっているのがこのグループですね(もはや系列と言えない)。えー、一応解説を加えると、近鉄のVVVF車両の始祖である、現在の1420系の量産型大阪線用車両として登場したのが1422系(旧2代目1250系)で、それを標準軌全線走行可能設計とした1430系、1422系の4・6両編成バージョンが1620系・・という具合です。ちなみにもっと細かく見ると、1430系は1435系、1436系、1437系、1440系と分けられています。もう何が何だか分かりません(笑) ちなみに、画像は左側が1400系、右側が1620系です。どちらも同じ顔ですが、裾絞りの有無があったり・・。
こちらは1430系です。大阪線系統で運用される2両編成で、1431Fと1432Fは半ば信貴線専用となっています。
名古屋線の2両編成ワンマン運転普通電車に使用される1440系です。ワンマン運転に対応していないのが1437系だそうですが、改番をしていないため、1437系にも1440番台がいたり1440系にも1430番台がいたりと、その道の人を阿鼻叫喚の世界に陥れる程の複雑さと大雑把さを誇っています。
今回は、1620系の車内を観察しました。他系列に関しても、キャッチ次第外観画像を増やしていきます。
こちら、6両編成の1641Fです。これはなぜ1640系ではないのでしょう・・。
車内です。平成一ケタ台の近鉄電車標準の車内ですね。
ドアです。窓が大きく取られ、化粧板が貼られています。最近になって、ドア端にイエローテープが貼られています。
車端部です(以降前者側が旧モケット車、後者側がモケット更新車)。この系列でも、長さは揃えられています。仕切り扉の窓は小さい前時代的なものです。この段階ではまだ妻窓もありますね。
そして優先座席を有する車端部です。
最前面です。直後に座席はなく、仕切り窓も3枚とも高めに設置されています。前面展望には適しませんねぇ・・。
中間に入った先頭車です。大阪上本町方には、避難はしごが置かれています。
ワンマン運転対応編成には運賃表示機や運賃箱が設置されています。運賃表示機はLCDディスプレイ2面配置となっています。
天井です。蛍光灯にはこの頃の近鉄伝統、三角のカバーがかかっています。送風補助はラインデリアで、連続調となっています。
窓です。一段窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。生地は青色となっています。
座席です。ドア間は6人掛け、袖仕切りは肘掛を兼ねたもので、パイプによる立ち席の方との分離、化粧板による座席側面の保護の2役も担う優れものです。
青山町・名古屋方に存在するドア間の6人掛け優先座席です。旧モケットはシルバーシートを思わせる灰色のモケットで、新モケットは青みがかったものとなっています。
車端部の4人掛けです。座り心地は柔らかく、背ズリも高めになっているため快適です。
そして車端部の優先座席です。
最前面直後にある車椅子スペースです。実質、握り棒を増やしただけですね・・。
今も残るVVVFマーク。少し割れてきているのが寂しいですね。今後、このマークはどんどん消え行く運命にあります。