南海の支線区のヌシとも言えるのがこの2200系・2230系です。元は「角ズーム」と呼ばれた22001系で、高野線で山登りをしていました。うち1本が「天空」として高野線に里帰りを果たしていますね。
こちらが2230系です。容易に分かる違いとしては、貫通幌や幌受けを撤去してスッキリした前面になっていることですね。
パンタグラフはダブルパンタですが、片方を降ろしています。あまりに使われていないせいか、少しさび付いているような・・。
製造銘板です。旧東急車輛製です。
外の形式板です。まさかの形式名手書きです(^^;;
高野線に戻った1本を除き、高師浜線・多奈川線・加太線・和歌山港線で運用されています。
車内です。2扉ロングシートのため、非常に広々としています。
ドアです。両開きで化粧板が貼られたものです。
車端部です。普通の4扉通勤電車とは違う少し特殊な車体故、ドアからの距離がやや長く見えます。
車椅子スペースを有する車端部です。南海って、各車への整備が本当に早かったですよね。
最前面です。これだけ奥行きの深い車両も珍しいですね。両側に座席が設置されており、座りながらの前面展望も可能です。
そして車椅子スペースを有する最前面。
運転台側の窓にはブラックフィルムが貼られています。
天井です。蛍光灯はカバー無しで、本数は少なめです。冷房は分散式で、間隔を空けて吹き出し口が設置されています。
窓です。一段下降窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。
車椅子スペースがあるドアの横の窓には車椅子マークがあります。このステッカーの裏側を見ると・・。
このように、文章がギッシリ書かれています。しかも、ご丁寧に英文まで(^^;; さしずめ「南海電車乗車心得」と言ったものでしょうか。見る人がいるのかどうか怪しいですが(^^;;;
座席です。ズームカーお馴染みのドア間14人掛けのスーパーロングシートです。7+7人で仕切られていますが、中央に肘掛などはありません。支線区は大方空いているので、思い思いに座ることも出来ますし、ゆとりがあって良いと思います。ですが、やはり中央には何か欲しいですねぇ・・。
車端部・最前面共には5人掛けです。座り心地は座面フカフカ、背ズリプニプニの一昔前の南海標準の座席です。
車椅子スペースです。後年の設置で、付帯設備は握り棒のみとなっています。横に残された座席は3人掛けです。
さて、支線区で活躍するこの系列ですが、車内に変化が見えました。‥入れ替えで入って来たので、前照灯と尾灯、両方付いてますね。
こちらは進行方向。南海は普通車・各停でも種別灯を付けています。これって関西五大私鉄では南海だけなんですよね。
車内です。元々モノトーンな色調だったのが暖色が入ったことでガラリと印象が変わります。
窓です。換気のため常時開けておく窓があり、ステッカーが貼られています。
座席です。近年進められている茶色系のモケットへの貼り替えがこの系列でも実施されています。特に着席区分もされておらずなので、皆さん思い思いの場所へ座ります。
車端部の座席です。座り心地はモケット貼り替え前と特に変わりませんが、視覚上の印象は変わってきます。
最前面の座席。画角が一緒、長さもあまり変わらないので上の画像と一緒に見えます(笑)
優先座席です。こちらは青色のモケットで区別しております。ステッカーも同じ色ですね。
で、最前面も同じように見えます。
フリースペースです。独自の車椅子パネルは一般的なマークに交換され、ベビーカーマークが追加されています。
最前面もこの通り。
天空として華々しく高野線に里帰りした編成もいますが、今は短い路線をゆっくり往復しています。