大阪メトロ70系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。


日本初の鉄輪式実用リニアモーターカーとして有名な長堀鶴見緑地線の70系です。この後、同様の走行方式は同今里筋線や、神戸・横浜・博多・東京にも広がっていきました。この路線が開業するまでを描いた絵本なんかもありましたね。幼い頃に見たものなのであまり覚えていませんが・・。現在リニューアルが進行しており、原型車は徐々に姿を消しつつあります。


車内です。リニアモーター車両の特徴として、車両が小型化されていることが挙げられます。おかげでなかなかコンパクトな車内となっています。


ドアです。車体が小型化されているため、ドアもやや低めです。背の高い人の激突が有るとか無いとか・・。


車端部です。横幅が狭いだけあって、仕切り扉がそのままの大きさなのに対して妻窓が小さくなっています。


最前面です。限られたスペースに通常の車両と同じ保安機器を積まなければならなかった事情があるのか、非常に閉鎖的な仕切りとなっています。右側の覗き穴のような仕切り窓が申し訳程度に設置されています。


妻面に設けられたLED表示機です。このような面白い表示をすることも出来ます。


そしてこの鶴見緑地や、大阪ドームなどの秀逸なイラストもLEDで表示してしまいます。ですが現在リニューアルが進められており、この表示機は少なくなっています。遊び心が無くなってしまって来ているのは残念な限り。


天井です。ただでさえ低い天井ですが、冷房ダクトが通らない中央部をなるべく高く取った努力がうかがえます。蛍光灯はカバー付きで、ダクトとの段差部分にきれいに収まっています。吊革は座席上のみの設置です。


窓です。一段窓で、地下区間のみを走ることから日除けは設置されていません。


少し横から見てみました。上部が車内側だけ折れていることが分ります。そして、なぜ日除けが無いのにカーテンレールがあるのでしょう(^^;;

ちなみにドア付近もこのように・・。


座席です。ドア間は6人掛けです。 袖仕切りは肘掛を兼ねたタイプで、内側にモケット、外側に化粧板を貼っています。また立ち客分離と、握り棒を兼ねたパイプが通っています。

車端部、優先座席です。青系に白のブロックパターンとなっています。座り心地ですが、背ズリ・座面ともに薄い作りでして、あまり快適性を感じさせるものではありません。あくまでちょっとした移動手段ですね。

妻面はこのように肘が逃がせられるようなスペースがあります。この辺りの空間の提供は非常にありがたい限りでして、大阪市交通局→大阪メトロの車内作りでの長所であると思います。


最後に車椅子スペースです。付帯設備は握り棒と固定ロープです。壁に貼り付けられた車椅子プレートだけでなく、ドアにもマークが貼り付けられています。


今後リニューアルにより原型車は少なくなっていき、やがて消滅するでしょう。あの特徴的なLED、無くなって欲しくないなぁ・・。