「地方議員の時給は8万円!」と勘違いされないよう、議員の仕事を見える化しましょう! | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 年間の公務が50日くらいしかない南魚沼市議会議員の黒岩揺光です。

 

 「公務が50日」ですが、そのほとんどが定例議会が開かれる3月、6月、9月、12月に集中しています。

 

 つまり、それ以外の月は、公務がほとんどないといっても過言ではありません。

 

 それでは、2024年1月の南魚沼市議会の予定表をご覧ください。

 

 

 

 日程は半分くらい埋まっていますが、多くは任意の会合だったり、22人いる議員の内、数人しか出席要請されていないものばかりです。

 

 私の場合、会派に入ってませんので、「会派代表者会議」は関係ありません。「行政視察」というのもありますが、これは政務活動費を使っての会派の視察で、任意でやるものです。私は政務活動費は全額返還すると公言しましたので、視察には行きませんし、政務活動費を使うとしても、視察という使い方はしません。同僚議員が政務活動費でジャグジー付きのホテルに泊まったり、高級料亭で1万円のコース料理を食べ、その内の5000円を税金で払っていたことがわかり、政務活動費は撤廃すべきと思いました。

 

 昨年まで所属していた「議会広報編集委員会」は昨年11月の臨時議会で委員の人数が1人減らされました。議会で、私は7人体制を維持することを主張しましたが、寺口友彦議員が「6人でできる」と主張し、私以外の議員全員が寺口議員に賛成し6人体制となり、私が委員会から外れましたので、私の公務にはなりません。(議事録の15ページ)

 

 議会改革特別委員会は、会派に入らないがゆえに、私は入れてもらっていません。私はずっと入りたいと言ってきましたが、いまだに、小澤実委員長から返事はありません。清塚武敏議長も、特に、私を議会改革特別委員会に加える考えはないようです。なので、議会改革特別委員会も私の公務にはなりません。

 

 というわけで、私にとっての唯一の公務が1月24日の産業建設委員会になります。所属する委員会が一つしかなく、会派代表者にもなっていない場合、公務は本当に少なくなります。

 

 1月24日の産業建設委員会は午前9時に集合し、午後12時過ぎに終わりましたので、約3時間でした。

 

 私の1月の議員報酬の手取り額は24万円です。公務の時間で時給換算すると1時間8万円です!!

 

 私だけではありません。例えば、関常幸議員は社会厚生委員会しかありませんし、黒滝松男議員は総務文教委員会しかありませんから、せいぜい5~7時間くらいでしょうか。議会広報編集特別委員会の委員で会派の代表者でもある場合、最大でも20~30時間とかでしょうか?ただ、議会広報編集委員だと、議会だよりの記事の編集作業を自宅でしなくてはならなくなるので、さらに長くなります。それでもマックスで35時間くらいでしょうか。35時間としても、公務で時給換算すると7000円くらいでしょうか?当然、議員の皆さんは公務時間以外でも、私同様議員活動に精を出しているため、こういう時給換算にはならないとは思います。

 

 何が言いたいかというと、議員の仕事をしっかり見える化しないと、市民から勘違いされるかもしれないということです。そして、議員というのは、これだけ柔軟な働き方ができる仕事なのに、議員が担い手不足なのはなぜなのか理解できません。

 

7歳と5歳の子どもを抱えている身にとっては、とても魅力的な仕事です。子どもが突然熱を出して早退しても、対応できます。授業参観や個人面談、PTA活動など平日昼間の家事にも対応できます。妻が夜勤があっても対応できます。

 

 年間の公務が50日と書きましたが、その多くは半日以内で終わります。たまーに10分で終わる委員会もあります。

 

 議会で一般質問も討論も質疑もせず、市長提案にはすべて賛成すると決めている議員がいるとしたら、議案資料に目を通す必要もないので、本当に美味しい仕事だと思います。 私は、どの議員よりも、他の常任委員会を傍聴していますし、どの議員よりも、市内の地域を周って「議員活動」をしていると自負してますが、もし、私が必要最小限の議員活動しかしない議員だったとしたら、1時間8万円をもらえることになります。

 

  そもそもなんで、1月24日の産業建設委員会は半日で終わったのでしょう?なぜ、1日やらないのでしょうか?

 

 この日の調査内容をどうするかは、昨年12月7日の委員会で話し合われました。

 

 永井拓三委員長が、どんな内容を調査したいのか、各委員に尋ねました。

 

 私は市の起業家支援策を調査したいと言いました。

 

 梅沢道男議員と中沢道夫議員が農家支援策と言いました。牧野晶議員が下水道と言いました。

 

 永井委員長は、農家支援策を軸に調査内容を決めたいと言い、午後1時半から委員会を開始することを提案しました。

 

 午後1時半スタートということは、この委員会を半日で終わらせるということです。

 

 他の常任委員会はほぼ必ず午前9時半スタートです。1日かかる委員会もあります。

 

 私は「なぜ午後スタートにするのですか?午前からスタートし、各委員が出した調査事項をすべて調査したらいいのではないでしょうか?」と言いました。

 

 数日後、議場で永井委員長が、調査案件は浄水場の管理体制と下水道に決まったと言いました。農家支援策も私が提案した起業家支援策も調査案件にはなりませんでした。

 

 もう一度、1月の予定表をご覧ください。

 

 

 

 1月24日午後1時半から「議会改革特別委員会」となっています。議会の委員会名簿をご覧ください。

 

 産業建設委員会の委員で、議会改革特別委員会の委員でもある議員は4人います。

 

 小澤実委員。中沢道夫委員。牧野晶委員。吉田光利委員。

 

 つまり、議会改革特別委員会を午後1時半から開始するためには、必ず、産業建設委員会は午前中で終わらせなければならないのです。

 

 議会改革特別委員会の委員長は小澤実委員です。

 

 私は小澤実委員に議会改革特別委員会の開始時刻を午後3時とか3時半にしてほしいと要望をしましたが、受け入れられませんでした。

 

 産業建設委員会の日程は過密スケジュールでした。

 

 午前9時に集合し、市からの報告案件が2件。他の委員会では報告案件でも質疑ができるのですが、なぜか、私が質疑をしようとしても、永井委員長は受け入れてくれませんでした。その理由を聞くと、「浄水場での視察をスムーズにしたい」「私が内容を理解できたから必要がないと判断した」と言います。意味が分かりません。委員会は少人数で専門的分野と深く掘り下げるためにあります。スムーズに進行するためにあるものではありません。それに、委員長ご自身が理解したから、他の委員が質疑をする必要がないなんてありえません。

 

 午前9時20分から畔地浄水場へバスで向かい、現地調査をします。昨年6月に水質検査のための魚が死に、水道水の供給が止められたことをうけ、浄水場の新しい管理体制について説明を受けました。先日のブログでは魚が保管されている部屋が施錠されていないこと等を問題視しましたが、その指摘を受けて、しっかり鍵が取り付けられているのを見て安心しました。

 

 

 

 その後、下水道の不明水対策についても説明を受けました。

 

 ここで質問をしたのは、私、梅沢委員、牧野委員と吉田委員だけ。小澤委員と中沢道夫委員は全く質問をしませんでした。私は4つほど質問し、再質問を2回するので、各委員が質疑にかけた時間で言うと、私がダントツでトップになり、恐らく質疑全体の半分以上を私1人が占めました。小澤委員と中沢委員は0秒となります。

 

 調査が終わり、正午ごろになりました。最後に「その他」となり、私は、永井委員長に、報告案件でも質疑をさせてほしいこと、委員会の日程を市民に知らせてほしいこと、そして、なぜ、私や他の委員が提案した調査項目が今回採用されなかったかについて尋ねました。

 

 永井委員長は、質疑をさせなかったことについて、委員長本人が市の説明を理解できたことが理由だと言いました。さらに、調査項目の選定については、行政側が調査を受けるタイミングとして適当でないと返答したためという説明でした。私は二元代表制で、行政側の都合で委員会の運営に影響が出るのは、おかしいと思うことを伝え、報告案件について質疑ができないことについては、委員長は頭がいいから理解できるかもしれないが、私は頭が悪いので理解できないので、他の委員会同様、質疑をさせてほしいと伝えました。

 

 また、小澤議員には、午後に議会改革特別委員会を設定することは、産業建設委員会の活動の妨げ以外の何物でもないため、今後は控えるよう求めました。

 

 「その他」では、他の委員からは何もありませんでした。

 

 12時半ごろ市役所に到着し、無事、議会改革特別委員会は午後1時半から開始され、私の1月の時給は公務で計算した場合、8万円となったということになります。

 

 この日の午後、永井委員長から電話があり、今後は、報告案件でも質疑を受け付ける方針にしたいという意向が伝えらえれました。そして、委員会の日程を公開することについては、議会運営委員会にかけてほしいと言われました。

 

 ゆきぐに大和病院の診療所化について、多くの議員が「説明不足」と声を上げていますが、だったら、委員会の日程を市民に公開した方がいいと思いませんか?社会厚生委員会では、大和病院の診療所化や医療再編について、ほぼ毎回議題になっていますが、日程が市民に公開されていないため、多くの市民は議論の内容を知りえません。

 

 行政の市民への説明不足を非難するなら、議員はまず委員会の日程を市民に公開するよう働きかけるべきです。他のほとんどの議会では委員会の日程は公開されているのですから。私たち議員の議員活動を可視化し、「手取り24万円もらっているのに、何をしているんだ!」と言われないようにしたいですね。