イスラエル人とパレスチナ人は赤ちゃんを殺すことを何とも思わないのか? | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

令和5年12月18日午前10時から市役所2階の大会議室で出馬発表会をします!120億円溜まった基金で、自殺率や水道料が高い南魚沼市の市民の生活費をとことん下げます!

 

 イスラエル人とパレスチナ人は赤ちゃんを殺すことを何とも思わない??

 

 そんな差別発言が六日町商工会と小千谷法人会六日町地区の主催の講演会で飛び出しました。

 

 ただ、私にとって「差別発言」というだけで、多くの南魚沼市民からすれば、どうなのかはわかりません。

 

 海外で16年暮らした後、南魚沼市に7年間暮らしましたが、海外生活で培われた「差別」「セクハラ」「パワハラ」という私の感覚がここでは通用しない場合が多いなあ、と感じております。

 

 なので、今回のブログでは、発言を糾弾するのではなく、誰がどのような状況でその様な発言をし、皆さんにとって差別発言なのかどうかお伺いしたいと思います。

 

 講演会は1月23日で、新春賀詞交歓会でのものでした。

 

 

 参加者は約100人。その内、「来賓」が40人! 参加者の4割が来賓ですよ。「来賓」って、数人のイメージがありますけど、ここでは全体の4割が来賓です。

 

 40人の来賓の肩書は以下の通り。

 

 

 

 六日町地区の市議会議員ら10人を含め政治家、商工会、県、銀行、新潟日報、観光協会の幹部等等、たくさーーんの来賓が赤いリボンを胸につけて参加しました。私も赤いリボンをもらいましたが、あえて胸に付けませんでした。だって、そんなに偉い人間だと思っていませんので、、、。

 

 来賓でない60人は、地元企業の幹部の方々。95%が男性でほとんどが60代以上に見えます。

 

 交歓会では、まず講演会から始まりました。

 

 その座席表がこちらです。

 

 

 

 私を含め40人の来賓はテーブル席。国会議員、県議会議員、市長は全員代理出席でした。

 

 その他の60人の参加者は椅子だけ。

 

 私たち来賓席は広々としていますが、一般参加者は少し窮屈そうです。

 

 

 問題の発言をした講師はこの方です。

 

 

 

 藻谷浩介さん。日本総合研究所の主席研究員。

 

 講演では問題発言が多々ありましたが、藻谷氏が講演で伝えたメインメッセージは、とても頷けるものでした。日本は生まれてくる赤ちゃんの数が50年前から減っているのに、対策が十分でない!男女差別、学歴差別をとことんなくし、商工会の交歓会の参加者にもっと女性を増やすべきで、今後は子育て世代の若いリーダーが出てくるだろう、と言いました。ここの部分はとても共感します。

 

 しかし、この結論を導き出すためのプロセスで、とにかく過激発言、差別発言が多かったのです!

 

 最初の15分は何とか耐えられましたが、途中から、「これはまずい」と思い、録音を開始しました。

 

 藻谷氏はクイズ形式で講演を進めました。

 

 例えば、「この中で高齢者が減っているところはどこでしょう?」と聞き、「シンガポール」「首都圏」「新潟市」「南魚沼市」と選択肢をあげ、「隣に座っている方と話し合ってみましょう」と言います。

 

 私は隣の方が欠席だったので、前に座っている中沢一博議員らと話しました。

 

 ここで、藻谷氏はこう言いました。

 

 

 「後ろの方で座っている方(来賓でなく、一般参加者)で、隣の方と話していない方いましたけど、能登半島地震の避難所にいたら孤独死してますよ」

 

 え?

 

 能登半島地震の被災者のことを考えたら、こんなこと言えますかね?避難所にいる方で無口な方は孤独死するんですかね?

 

 私はこれを聞いた瞬間、「録音した方がいい」と思い、録音を開始しました。 

 

 本来なら、その発言を聞いた時に、「それはいけません」と言うべきところですが、私は、一体、南魚沼市では、どこまで過激発言が許容されるのか、知りたいという想いで、聞き続けました。私の前の職場なら、即、退場レベルです。

 

 その後も問題発言が続きました。

 

 藻谷氏は、「次の国の中で、日本が貿易赤字になっているところはどこでしょう?」というクイズを出し、選択肢にアメリカ、中国、韓国、台湾、イタリア、スイス等を挙げました。正解がイタリアとスイスでした。

 

 その際、藻谷氏はこう言いました。

 

「イタリア人は働かないで有名で、もし皆さんがイタリア人だったら、半分くらいもう寝てます。

 

あんまり一緒に働きたくない。」

 

 はい、これもイタリア人に対する差別発言です。男女差別撤廃したいと言いながら、国籍差別に関しては、何の躊躇もありません。

 

 それから、どんどん過激発言が飛び出しました。

 

 「アメリカ人はどこいってもコーラとハンバーガー食っている」

 

 「ドイツ人はソーセージしか食ってない」

 

 そして、自分の講演を聞いていない人がいる場合について、こう言いました。

 

 「この話のときに興味なさそうなおじさんが1人でもいる地域はもうアウトなの。わしの責任ちゃうぜ、あんたの責任なの」

 

 いやいやいや。話の内容が興味あるかどうか決めるのは、聞き手であって、話し手ではありません。こういう発言すること自体、アウトだし、私たちを見下した発言に思えます。私たちを見下せるから、他の国籍の人たちも見下せるのでしょう。

 

 次はもっと凄いのが出ました。

 

 高齢者数が減っている場所はどこかのクイズの際、シンガポールの高齢者数が5年で3割増えているという話になりました。藻谷氏は、シンガポールの様な場所では、福祉施設がパンク状態にあることを指摘したうえで、こう言いました。

 

「みなさんの近所のサルが5年間で3割増えたら大変ですよ」

 

 まるでシンガポール人や高齢者をサル呼ばわりするように話しました。

 

 そして、極めつけが、イスラエル人とパレスチナ人の話です。講演開始して約1時間後でした。

 

 これは、「赤ちゃんの数が増えている場所はどこですか?」というクイズの際で飛び出しました。

 

選択肢は以下の場所等でした。

 

「中国、韓国、台湾」

「インド」

「インドネシア、マレーシア、ベトナム」

「ドイツ、イギリス、フランス」

「ブラジル、メキシコ、アメリカ」

「トルコ・イラン」

「イスラエル・パレスチナ」

 

答えは「イスラエル・パレスチナ」でした。

 

 これについて解説する際、藻谷氏はこう言いました。

 

「だからね。ああいうことができるわけですよ。みなさん、常識で考えてね。能登半島地震であれだけ悲惨なのにね、家族みんな殺されたって泣いているのにね、あれが敵兵に殺されてみなさいよ。どれだけ腹立つかね。それが実際起きちゃっているわけだから。なんで、あんなに平気に赤ちゃんとか殺しているのに、増えている。(赤ちゃんが)大事じゃない。恐ろしい。日本も少子化して50年たったらさすがに赤ちゃん殺すのはやめとこうと思うじゃないですか。昔の日本みたいに子ども殺すのなんとも思わない人、まだいるんですよ。これはまずいですよ。水も土地もないとこに増えているんです。すげえやばいです。こっちの方がやばいんだということに是非気づいてほしい。」

 

 

 イスラエル人やパレスチナ人にとても失礼です。戦争をしているからといって、その民族を一括りにして、「赤ちゃんを平気で殺せる人たち」というようなイメージを植え付けてはいけません。大使館から抗議文がきてもおかしくない内容です。

 

 あと、事実と全く違います。藻谷氏は、講演の中で、繰り返し、繰り返し、事実に忠実になる大切さを言い、メディアが事実を伝えてない事を問題視しました。しかし、藻谷氏本人が事実に忠実ではありません。

 

  日本でも多くの赤ちゃんが殺されています。敵兵ではなく、自分の親にです。昨年9月に配信されたニューズウェークの記事をご覧ください。

 

  児童相談所が対応した児童虐待の相談件数もうなぎ上りで、2022年度では22万件近くに達しています。2013~22年の10年間で、「他殺」という死因で亡くなった6歳未満の乳幼児は190人。日本では、1年間で19人もの子どもが「殺されている」のです。

 

 この統計を基に、中国や韓国で、「日本人は平気で赤ちゃんを殺す」なんて講義されたら、どうでしょうか?日本大使館は抗議しませんかね?

 

 おそらく、「その発言はいけない」と思う方がいたのではないでしょうか?でも、来賓と一般参加者が区別され、政治家や商工会・観光協会の幹部ら、地域の重鎮たちがいる中、声を上げづらかったかもしれません。

 

 講演会を主催したのは「小千谷法人会六日町地区会」の会長で同僚議員の目黒哲也議員。目黒議員に電話で尋ねましたが、こういう発言について参加者から苦情はなかったそうです。目黒議員には、藻谷氏のメインメッセージはとても共感したが、少し過激な発言が気になったということは伝えさせていただきました。

 

  藻谷氏は先月、隣の十日町市で講演するなど、日本全国で講演しているそうですが、こういう過激発言が受けているのだとしたら、本当に日本は大丈夫だろうか、と心配になりました。ちなみに新潟日報の記者も来賓として来ていましたが、今度、どう思ったのか聞いてみたいと思います。