子どもたちの熱中症リスクを高めかねない文科省の熱中症対策ガイドライン | 小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

小学校時代に学級委員に7回立候補して7回落選した僕が勝てるはずのない市長選に挑戦することになりました

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 「こんな暑い中、子どもたちが登下校中に帽子をかぶらないのはありえない!」と、先日のブログで記した南魚沼市議会議員の黒岩揺光です。

 

 ついに、私が恐れていたことが起きてしまいました。

 

 7月28日、山形県米沢市で下校中の女性中学生が熱中症で亡くなりました。

 

  以下が、報道の一部です。

 

 「28日午前、米沢市の国道脇の歩道で、近くの中学校に通う1年生の女子生徒(13)が、ヘルメットをつけたまま自転車の横で倒れているのが見つかった。女子生徒は意識不明の重体で病院に搬送されたが、その後、死亡が確認された。」

 

  痛ましい。痛ましすぎます。

 

 もう、我慢できません。

 

 これだけ暑いのに、大多数の子どもたちが帽子をかぶらずに登下校するなんてありえません。

 

 この女子中学生はヘルメットをかぶっていたそうですが、自転車を乗っている私はよくわかりますが、自転車のヘルメットは熱中症対策にはほとんどなりません。頭はカバーされますが、帽子の淵みたいなのはありませんから、首も顔も日差しにむき出し状態になります。

 

 だから、私は夏用のフェイスカバーとサイクルキャップを着用します。

 

 

 

 

 もちろん、ここまでしろとは言いません。

 

 最低限、登下校中の帽子着用は義務化すべきです。そこから保護者や先生たちの熱中症への意識が高まるでしょう。サングラスだって推奨してもいいと思います。帽子とサングラスじゃ、怪しい人間にみえてしまうのかもしれませんが、死ぬよりはいいでしょう。

 

 こういう痛ましい事故が起こると、必ず、メディアは現場の米沢市教育委員会の指導管理に不備がなかったのかを追及します。

 

 しかし、もっと大事なのは、国レベルで、子どもたちをどうやって熱中症から守ろうとしているかではないでしょうか?これだけ暑くて、熱中症でバンバン人が搬送されているのに、なぜ、多くの子どもたちが帽子もかぶらずに登下校をしているのでしょう?

 

 これについて、国は現場にどういう指示を出しているのでしょうか?

 

 私は文部科学省の熱中症ガイドラインを検索し、中身をみて、唖然としました。

 

 令和5年4月28日に文科省が各都道府県の教育委員会等へ出した「学校教育活動等における熱中症事故の防止について(依頼)」という通知のページ3をご覧ください。

 

「児童生徒等への熱中症防止に関する指導について」という項目に、こう記載がありました。

 

 暑い日には帽子を着用すること、薄着になること

 

 なんじゃこりゃー---!!

 

 「薄着になること?」

 

 肌を露出させないことが、最善の熱中症対策のはずです。通気性の良いもので全身をカバーすべきです。長袖から半袖になって肌を露出させてしまっては、逆効果ではないでしょうか?私は半袖半ズボンで、腕と足を露出させた形で出歩くことはありません。荒川区は「通気性の良い、吸湿・速乾の衣服着用がおすすめ」と記載していますが、文科省の「薄着になること」よりは、数倍いいですね。

 

 文科省のガイドラインには、もっと深刻な間違いがあります。

 

 ロードバイクをやっていれば誰でもわかりますが、熱中症予防のために、私たちは、あえて重ね着をします。「インナー」という下着と、サイクルジャージの2枚を必ず重ね着するのです。

 

 インナーがあることで、汗を外に逃がし、サイクルジャージへ汗を渡し、サイクルジャージの速乾性で、汗を徐々に乾かしていくのです。逆に、体操着のTシャツ1枚だけを着ていれば、汗が気化しにくくなり、体内に熱がこもり、体力が消耗しやすくなります。

 

 なので、「薄着になること」は、熱中症対策ではなく、熱中症のリスクを高めうる行為であります。

 

 帽子をかぶり、ネックカバーをし、アームカバーをし、できるかぎり肌の露出を抑えましょう。

 

 そして、「暑い日には帽子を着用すること」とありますが、もっと強い言葉で、「25度以上の日は必ず帽子を着用すること」とし、日傘も推奨すべきです。帽子の種類も、耳と首の裏がカバーされない野球キャップの様な帽子ではなく、首の裏までしっかりカバーする麦わら帽子のような帽子をかぶることを推奨すべきです。全児童、生徒に帽子を配るくらいしてもいいと思います。

 

 後は、しっかり日焼け止めを塗ることですね。

 

 文科省に電話を入れ、↑の提言を伝えると、岩倉禎尚・安全教育推進室長が対応してくださり、「もう少し、具体的な内容にできないか検討いたします」と言うことでした。

 

 今回の事故は、日本社会全体の熱中症に対する無理解が一因で引き起こされたものとしか思えません。

 

 この様な痛ましい事故が二度と繰り返さぬよう、国全体で子どもたちを守りましょう。