こんにちは、ひよこです
山形県にある銀山温泉を
知っていますか?
私は若い頃に2度訪れています
当時はNHK朝ドラおしんで
一躍有名になり
それまでひっそりとしていた温泉街も
そこそこ人が来るようになりました
先日ニュースでこんなことを…
銀山温泉はオーバーユースで
今冬から日帰り客の入場規制に
踏み切ることになりました
雪をまとった木造高層階の風景は
誰をも魅了すること間違いなし❗️
雪国に住んでいる私でさえ
憧れてしまう
そしてもう一つ、
大正ロマンのノスタルジック
を感じさせるのは、ガス燈
LEDや電球💡とも違う柔らかさで、
歴史的木造建造物と銀山川の風景を
引き立ててくれる
特に夕刻から夜にかけての夜景の美しさ
日本文化夜景遺産にも選ばれているようだ
約20年近く前に、別のことで
銀山温泉は世間の注目を浴びた
ACジャパンのCMで
『国際化』というテーマで出演されたのが
銀山温泉 藤屋旅館の女将
藤ジニーさん
『日本人は自分の国の
よいところを忘れている』
とCMの中で話していた
今では温泉旅館の女将が外国の人
ということは、特別珍しいことでは無いが
当時の私はたいへん驚いた記憶がある
実は30年ほど前に
越後湯沢温泉 広川ホテルに
朝食付きプランで
家族4人で泊まった時に
このホテルの若旦那が外国の方だった
若女将であろう若奥さんは
乳飲子を抱えながら宿のこともこなし、
本当に大変そうだった
そもそも何でジニーさんが
山奥の温泉の女将となったのだろうか?
ネットでいろいろ調べると、
ジニーさんは米国の名門大学卒業後
1988年に英語指導助手として山形県を
訪れて1991年に藤屋7代目と結婚
CM出演後、自叙伝のような形で
本も出されていた
私も当時この本を買い読んだ記憶がある
その本には、古いしきたりの旅館女将業に
対していろんな疑問や改革構想が
書かれていた
一番覚えていることは
『旅館業は一年中休みが無い』
このことに、相当戸惑っていたようだ
日本の女性でさえ老舗旅館の女将など
安易な考えでは決して務まらない
それが文化も生い立ちも全て違う
米国人女性が生業とすることは
誰が見ても並大抵なことではない
本当の理由はわからないにしても
ジニーさんは子供たちと共に帰国し
日本には戻らなかったそうだ
その理由の一つとして言われていることは
2006年に藤屋の近代的デザインへの
大改装だったと…
誰よりも日本の古き良き文化を
大切に考えていたジニーさんはこれに難色
そんなこんなのゴタゴタがあって経営は傾き
民事再生法の適用を申請した
インバウンドが押し寄せ、
私が当時お泊まりした銀山荘でも
現在は最低料金が一人30,000円近い
という考えられない料金設定になっている
海外からのツアーは相当先までも
埋まっているそうだ
特に雪の降らない国からのインバウンド
では、涙が出るほどだろう
外国人でなくてもため息の出る銀山温泉
高額な宿泊料金、騒がしい温泉街、
多国語で溢れかえる日本の古き良き宿
こんな現状をジニーさんは米国で
どう感じているだろう?