京都市北部の、洛北にある正伝寺(しょうでんじ)。
円通寺と並んで、比叡山を借景にした庭園(枯山水)の寺院で知られる。
作庭は、茶人など数々の顔を持つ小堀遠州という。
サツキの刈込みと築地塀の向こう側に
比叡山が見える。
拝観者は、この庭の風景を見て
楽しみ、和むのが普通だが、比叡山の上を月がのぼる
光景の写真をある書籍で拝見した。
もちろん、この寺の参観時間は午後5時まで。
月を見るのは不可である。
専門筋だけに許可された事象のようで、これだけはいかんともしがたい。
この著書のページから、写真を拝借した。
写真はモノクロなのと、サイズが小さいので
鮮明に見ることが出来ない。方向は昼間の光景と同じである。
なんとも風情のある事象で、一度、月夜の庭を見てみたい気がするが。
「雲に見え隠れしながらの月と、比叡山のコントラストは
よかった」、という著者のコメントが出ていた。
禅宗のお寺で、本堂は(重文)。1652年(承応2)に
伏見城から移される。
廊下に血天井があり、秀吉亡き後の時代から徳川へ移行する際の、争いの痕跡が
見ることが出来る。もっとも、この種の寺は
京都にいくつかあるが。
モノクロ写真の参考書籍は、「京都の空間意匠」(光文社新書)
正伝寺の所在地 京都市北区西加茂鎮守庵町72
市バス 神光院下車徒歩15分
(京都駅、三条京阪から西加茂車庫行き)




