京都と奈良方面を結ぶ宇治橋。
下に、びわ湖からの宇治川が流れる。
風光明媚なところ。
この橋のたもと近くに、通称「橋寺」がある。
正式な名前は、橋寺放生院。
門を入り、短い石段を登ると、本堂がすぐに見えてくる。
普通の民家のようなたたずまい。
歴史は古い。
推古天皇の頃の西暦604年に
聖徳太子の発願によって、渡来人の秦河勝が橋寺を建立したと
される。境内に宇治橋断碑という
宇治橋架橋の由来を示す石碑の一部が残されている。
こうした資料によれば、宇治橋は秦河勝が建造したというのと、もう一つ
大化2年(646)に、道登という僧侶が架橋したという説が
存在している。
この橋寺の本尊は、地蔵菩薩立像。
観音さんも、いろいろあるように思える。
橋かけ観音の御利益か、恋、極楽、合格という
はしかけの表示がある。
橋に由来する観音さんの所以ともいえようか。
さらに。門前にショッキンな(?)な表示が。
ここまで来ると、どのように解釈していいのか
不明のいたり。素直におまいりしてた方が、利口かもしれない。
後先になったが、境内には大きなイチョウの木が
満開になり、秋の深まりを感じた。
ちなみに、宇治川近くに「橋姫神社」があり
スト-リー豊かな、神様のようである。