

最近は京都の庭を訪れると
広い座敷に座り、庭の景観を楽しむ風景をよく見る。
日本的な佇まいで、見ていて気持ちが安らぐ。
立って見るのではなく、庭は座って見るのが
流儀というより、正しい見方。より庭の良さが
分かると、その筋の専門家が述べていたのを思い出す。

京都北部の衣笠山の麓にある等持院。
有名な観光スポツトではないが
古いお寺で、作家の水上勉がここで小僧時代を
過ごしたところでも名が知られる。
臨済宗天龍寺派の古刹。
室町幕府を開いた足利尊氏が、禅僧の夢窓国師に頼み
創建したのが始まりと言われる。

庭は大きく、回遊式的な仕組みになっており
今頃は、初夏に咲くサツキがあちこちにあり
庭内に彩りを添えている。


等持院は、足利歴代将軍の菩提寺の性格を持っている。
境内の霊光殿には、足利尊氏をはじめ
金閣寺を造った義満、銀閣寺を別荘とした義政など
足利家一族の木像が建物の両サイドに安置され、その様子は壮観のように見える。
京都の寺社には仏像は多いが、歴史上の有名人の木像が多いのは
ここ等持院だけのように思う。
どういうわけか、徳川家康の42歳の頃の木像もあった。
ここの木像を見るだけでも、価値のある寺院だ。

