
各地で藤の花が咲いている。
五月のはじめ頃に薄紫の色をして
房状に垂れている姿をしている。
この花を見ると、正岡子規の有名な歌を思い出す。
「瓶(かめ)にさす藤のはなぶさみじかければ
たたみの上にとどかざりけり」
この歌を詠んだ頃の子規は、病に侵され
苦難の時期だったが、イメージとして暗さがなかったように思う。
35才の短い人生だった。

子規は野球にも関心が深く、明治の時代だったが
プレーもしたとのこと。捕手だったそうである。
また、歌人、俳人にふさわしく外来の野球用語を
日本語に翻訳したそうである。
打者(バッター)、四球(フォアボール)など数え切れない。
もっとも、当時はストッパーという存在が著名でなかったので
どのように訳したのだろうか。今では一般には火消し役だが。
もう少し、いいのがあったように思う。
こうした歌人であり野球人でもあった、取り合せの不思議な人生の持ち主である子規に
「野球殿堂入り」の栄誉を、平成14年に贈ったそうである。