
最近、大佛次郎の小説「宗方姉妹」を読んでいて
気になった主人公同士の会話中の一節。
ストーリーは戦後、間もない頃の世相と、それにまつわる家族を描いたものだ。
妹が姉に言う。「~思い出だけがあって、希望がない」。
この時、ふと思い出したのが野田首相の合言葉の
消費税、消費税。税と社会保障の一体改革の核心部分だ。
たかが、10パーセントの消費税アップで今の国の
財政赤字が解消される筈がない。
たとえ上げても、また上げるのいたちごっこになる。
ここは発想の転換を図るべきではないか。
毎日、毎日、天下を動かす総理大臣が消費税ばかりを
コメントするのではこの先、日本の希望がなくなる。
希望があって、消費税の筈だが、どうも本末転倒のようだ。
サラ金の借金(国にとえれば財政赤字)を少しチャラにしたって、まだ虚しさだけが残るだけだ。
かって、年収倍増の池田首相や列島改革の角栄さんなどは
国民に夢を持たせてきた。
政治家は夢や希望を語らなければ、その資格は薄弱になる。
消費税だけが国力回復への道ではあるまい。
「急がば回れの」の言葉がある。
幸い、日本の借金(国債)は日本企業が多く持っている。
個人の金融財産だって、全体で何百兆円あると言われている。
消費税でなく、それに変わる脱原発の起業の時だ。
日本の技術水準、実力では実現が不可能ではない。
それができないのは、消費税という貧乏神に取り付かれ
金縛りになっているためか。
野田さんは、理想の持論を述べた「民主の敵」という、立派な書物も著している。
実は民主の敵とは、内ゲバによる小沢さんの事か。
野田さんは本の中で、モーニング娘の中に天童よしみが来たようだと
小沢さんが民主党と手を組んだ時の印象を語っている。
もちろん天童さんは小沢さんの事だ。
まだ、”憎まれ役”で消費税に反対する、小沢さんの方がまとものようにも思える。
いずれにしても政権交代の時の約束違反だ。
自民党と話が合わないのは、世間常識というものではないか。