

川にこんなに、多くの鯉のいるのを見たことがない。
阪神間の大阪寄りにある、尼崎市の中心部を流れる
都市河川の庄下川の玉江橋のたもとの下に
いっぱいの鯉たちで賑やかの限り。
そのの口を、ぱくぱくさせて忙しいそう。
なぜこんなに多いのだろう。


庄下川(しょうげかわ)は、その昔には泳げるほどの
水質が良かったらしい。ところが、戦後の経済高度成長期以後
工場の排水などが流れ込み、水質が悪化。
しかしその後、規制と改善によって、水がきれいになったいきさつがある。
全国のどこの河川も似たような事が、かつて起きていた。
写真の鯉のいる庄下川も徐々に、改善の功が実り
平成6年には、「水祭り」が行われるようにまでになる。
「船だんじり」まで、出たそうである。
これを記念して、鯉の放流が行われたそうである。
その結果が、もともとの鯉とこの鯉らしい。

鯉は人馴れがいいのか、橋のうえを通る人を見ると
集中して群れをなし、餌を乞い(鯉)求める仕草に出る。
実際に、パンなどを与える人がいるようでもある。

普通の鯉だけかと思っていたら、赤色をした錦鯉もいる。
都市河川に、錦鯉はこれも見たことがない。
これには訳があり、ドンテン返しの感がする。

先ごろの、あまがさき産業フェアの会場に
尼崎商工会議所の100周年の写真展があり
そのひとコマが上の写真。鯉の放流である。
説明に平成9年とあり、氏平氏は尼崎信用金庫のトップ。
こうした人たちの努力によって、甦った川に
うるおいがもたらされたのであろう。
それにしても、 玉江橋の鯉風景はほほえましい一方
見る人によっては、好みではなさそうという声も聞かれるが。

(阪神電車・尼崎駅横の下を流れる庄屋川)
川は流れる。
「鯉が踊れば泥鰌(どじょう)も踊る」という諺がある。
まな板の鯉は、話題のあの小沢さん。
同じ魚でも違いが出てくる。時代の流れか。