












涸沢はかって日本にも氷河があったことが
証明される場所で、涸沢カールとも呼ばれる。
しばらく涸沢で休憩の後、奥穂高岳の頂上の
下方にある穂高岳山荘に向かう。
登りつめる途中に、広大なお花畑が全面に姿を見せる。
登山路のすぐ横だが、立ち入り止めのロープが続き
中へは入れない。手持ちのズームレンズで撮影したが
距離があり届かない。全体の花のアップは無理で外観だけだ。
しかし、ルートの途中でも、近くに目にできる高山植物にも度々出会える。
短い夏の珍しい高山の花々には心が和む。
お花畑が過ぎるとガレ場と岩場が連続するザイテングラードの
急登ルートがあり、かなりしんどい。途中には鉄のはしごもあり
何とも登りにくい。承知のうえの事だが、やはり現実は厳しい。
あえぎの繰り返しだが、天候に恵まれ遠近に雪渓、岩場、稜線の
すばらしい山岳の景観が夏空に映える。一方では山の醍醐味が味わえる。
涸沢から山小屋まで4時間の予定だが、花や山岳の撮影で
1時半ほどのびる。稜線の低い場所にある小屋に夕方に到着。
部屋に案内され一息の後、夕食。午後6時45分だった。
小屋の食堂で団体状になりながら、テーブルで食事。何十年前とそう変わらない
旧態依然のメニューだ。温泉などの観光地でないので、誰も文句は言わない。
小屋のうらが夕景の見られるところで、多くの登山者が日没風景を
楽しんでいた。中には中国、韓国、アメリカなどの登山者もいて
外国語がたまに飛び交っていた。
ケータイ電話の通信ができにくく、どうしての場合は小屋の公衆電話のお世話になる。
小屋の部屋の中は一人1畳で、寝にくい事は以前と同じ。夏山本番でお盆の時期にも
重なった事情もある。気温は部屋の中では、15度前後でさわやか。
同室者らと山や世間話に花が咲き、夜9時に全室が消灯になる。