作品名:ターミナル

出演:トム・ハンクス

監督:スティーブン・スピルバーグ


母国クラコウジアでのクーデターが原因でニューヨークのターミナル

で「無国籍」扱いとなったビクター(トム・ハンクス)。

ゆえにアメリカへの入国許可が下りず、ターミナル内でサバイバル

生活をすることになる。


作品では不倫に悩む女性とのラブロマンス、心の温かい清掃員

やフットサービスとの友情等感動の場面が多々ある。

当初空港で一人ぼっちだった彼の周りには、いつの間にか彼を

支える多くの人の存在があることに気づかされる。

彼の優しさと人望ゆえんだろう。


トム・ハンクスは英語が片言な東欧系のキャラを実にうまく演じていた。

観終わった後心地よい気分になれる一作です。











作品名:クラッシュ
出演:サンドラ・ブロック、ドン・チードル
監督:ポール・ハギス
職務質問を行った差別主義者の警官にセクハラされるが、ある日

交通事故でまさにその警官に命を救われた女性。

黒人差別をする白人に対して苛立ちを募らせているが、

気まぐれに東洋系の奴隷解放の手助けをする青年。

自分の車を強奪した黒人青年を警官から守ってやる男。

アラブ人と勘違いされ雑貨屋を襲撃されるペルシャ人。


あらゆる人種が生活するアメリカで絶えることのない多彩な衝突

を作品名クラッシュの通り描いている。


違う人種の人間とは必ず関わっていかねばならない。

しかしながら不幸にも異なる人種間の衝突、軋轢は発生してしまう

ができうる限りそれを最小限に止め、いや、お互いを少しでも

理解し合い、皆手を取り合って生きていける社会を創りたい。

そんな願いを訴える作品である。


「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で一躍脚光を浴びたポール・ハギス

が今作では脚本、製作、監督を務めた。

見事2005年アカデミー賞作品賞を受賞している。



作品名:おもひでぽろぽろ

出演:今井美樹、柳葉敏郎

監督:高畑勲


タエ子の小学5年生の頃と成人して農家を訪れた時を行き来して進む。


クラスメートと仲良く遊んだ昔はとても良い思い出として

心に留めている。

しかし2人の男子生徒との関係には大人になった

今でも後悔とは似て似つかぬ思いがあった。

農家で出会った一人の男とは素直な気持ちを

伝えられる心休まる関係になっていった。


田舎や農業の美しさを感じさせる展開は、息づまる都会で生きる

我々に故郷への郷愁のような感情を抱かせる。


子供の頃の自分、そして大人になった今の自分の感情を織り交ぜながら

タエ子という一人の女性の人生観や生き様を伝えている作品だ。


最後の電車内での子供たちのシーンでは

彼女の心が未だに過去より大きな影響を受けている点、さらには子供たちの

真っ直ぐな無邪気さが上手に表現されていた。










作品名:恋に落ちたシェイクスピア

出演:グウィネス・パルトロウ、ジョセフ・ファインズ

監督:ジョン・マッデン


主人公シェイクスピアの現実での恋愛と彼の新作劇「ロミオとジュリエット」

が絡み合って進行する本作品。


ジョセフ・ファインズ演じるシェイクスピアの恋に向けるエネルギー

はすさまじく、それがそっくりそのまま作品の創作にも注がれる。

彼が恋に落ちた相手は当初男装して彼の前に登場したヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)。

ヴァイオラの男装は早々とばれることになり、その後はお互いに惹かれあってゆく‥


本作品で主演女優賞を受賞したグウィネス・パルトロウの演技は輝かしい。

シェイクスピアに詳しくなくても十分に楽しめる一作。


1998年アカデミー賞7部門受賞。


作品名:アイランド

出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン

監督:マイケル・ベイ


裕福な人間たちは自分のクローン作成を依頼する。

その目的は重病にかかった時の臓器移植用の保険だ。

造られたクローンたちは隔離された施設に収容され、無機質な環境で徹底的に

管理されて生活する。

クローンの主人公リンカーンの、その施設内での生活と脱出後の逃亡劇

を描いた作品だ。


地上最高の楽園「アイランド」行きの当選者を決める抽選会。

最初から不気味ではあったが、その事実を知ればまるで処刑場に

行く人を決めるくじのようだ。


ユアン・マクレガーの一人二役は面白い。クローン映画

ではこういうシーンが観れるのでいいですね。


綺麗な映像と派手に描かれたアクションは夢中になって観る事ができるが

ストーリーの単純さがマイナス。

クローン人間の否定がテーマだとしたらあまりに陳腐だろう。


単純なアクションとしてみるなら十分楽しめると思う。


アイランド (UMD Video)
アイランド
\2,555
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作品名:宇宙戦争

出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング

監督:スティーブン・スピルバーグ


スティーブン・スピルバーグ監督が、H・Gウェルズが1898年に発表した小説を

映画化したもの。

世界各地で異星人が破壊活動を行うわけだけど、正直何の為に??

地球を破壊する目的がようわからんのです。

巨大ロボットや繰り出されるビームの迫力はさすが現代のCG技術。

トム・クルーズがビームから必死に逃げてるけど絶対当たってる。

さらに最後のあっけなさとつっこみ所が多い作品でした。

(原作には忠実だったそうですが)


H.G.ウェルズ 宇宙戦争 -ウォー・オブ・ザ・ワールド-
宇宙戦争
宇宙戦争
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\500
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\2,682

作品名:ナショナル・トレジャー

出演:二コラス・ケイジ、ジョン・ボイド

監督:ジョン・タートルトーブ



秘密結社「フリーメイソン」によって隠された秘宝をトレジャー・ハント

する。この物語における「フリーメイソン」とは、聖地エルサレムへの

巡礼者保護を目的としてフランスで結成された「テンプル騎士団」の

生き残りを起源としているようだ。

「テンプル騎士団」といえば謎の秘密結社「シオン修道会」と

深いつながりがあっただの無いだのといわれている組織。

「ダビンチ・コード」の内容とも関わっている。


さて内容ですが、ゲイツ家の末裔ベン(二コラス・ケイジ)は一族に

伝わる秘宝を発見しようと仲間と協力して謎解きをしていくが、

手がかりがあの「アメリカ合衆国独立宣言書」の裏面にあることを

知った彼らのなかで、力ずくで盗もうとするイアンと盗みに反対した

ベンが対立することになる。

古文書管理者に危険を知らせるも全く取り合ってもらえず、

イアンの強引な強盗から宣言書を守るためにベンは宣言書を盗んだ。

管理者のアビゲイルやベンの父親を巻き込み、イアン一味に追われながら

ベンは謎解きに奔走してゆく‥


スケールの大きな宝探しは魅力的。

イアン一味と共に隠し通路を見つけて洞窟を探し回ったりと

スリル満点のアクションは最後まで夢中になって観れた。

アビゲイルと店の店員との会話とか、子供に

暗号をメモしてもらったりとユーモアもあふれた内容ですね。

アビゲイルさん(ダイアン・クルーガー)はかなり美人でしたw


「ダビンチ・コード」で一大ブームとなった古い暗号や謎。

こういうのが好きな人には是非見てほしい一作です。



ナショナル・トレジャー
ナショナル・トレジャー(UMD Video)









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\3,990
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作品名:雲のむこう、約束の場所

出演:吉岡秀隆、萩原聖人

監督:新海誠


日本が南北に分断統治されていた時代。

日本はユニオン軍が占拠する北海道と米軍が占拠する本州以南に別れていた。


青森県に住む藤沢ヒロキと白川タクヤは、北海道の中心にそびえ立つ

「塔」に憧れや尊敬の念を抱いていた。

同級生の沢渡サユリもかわいい少女で、彼らの憧れの的だった。

「塔」に行ってみたい3人は夢を叶えようと約束をし、飛行機の製作に没頭するのだった。


しかしサユリが東京に転校。サユリの夢を叶えたい気持ちが大きかったために

飛行機製作も途絶えてしまった。

ヒロキは東京に、タクヤは青森の高校に進学した。

それぞれが別々の道を歩むことになる。

数年後、政府諮問の研究機関で働いていたタクヤは

絶大なエネルギーで「平行世界」を作り出す「塔」の研究を進めていた。

皆があこがれていた「塔」はユニオン軍の大量破壊兵器だったのだ。

日頃からサユリの夢を見るようになったヒロキはあるきっかけで

サユリとの再会を果たすが、サユリは覚醒障害に苦しんでいたのだ。

彼女を眠りから覚まそうとタクヤに相談したが、そこで「塔」とサユリの

驚くべき関係を知ることとなった‥


前半では彼らの青春が鮮やかに描かれていた。背景や人物描写も

上手に、きれいに仕上がっています。

「平行世界」を生み出す「塔」には何の意味があるのか。

サユリの祖父が「塔」の設計者であるため、サユリのために作ったもの

である可能性が高い。

天門さんの音楽はあらゆる場面にシンクロしていてとても感動しました。


「ほしのこえ」で一躍注目株となった新海誠監督が発表した

長編アニメーション作品である。


雲のむこう、約束の場所
『雲のむこう、約束の場所』メモリアル特典BOX

雲のむこう、約束の場所
雲のむこう、約束の場所








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株式会社 ビーケーワン



作品名:名探偵コナン「迷宮の十字路」

出演:高山みなみ、山崎和佳奈

監督:こだま兼嗣


爆破がメインのコナン映画だったが、一転して京都を舞台にした美しい作品となった。

子供向けというよりは大人が観たほうが楽しめたと思う。


服部と和葉ペアが好きな人にはたまらないでしょう。


作品の中身ですが、話しの展開や京都の町並みの正確さは見事で

丁寧に作り込まれていることが伺える。思わず見とれてしまう和葉

のシーンから始まり、事件の発生を受けて義経をめぐる京都巡回を行い、そして

時代が逆戻りしたかのようなお寺での日本刀バトル。

途中のバイクシーンも迫力アリ。

最後まで興奮して観ることができた良作です。

白鳥警部と綾小路警部もいい味を出してましたね。


京都行きたくなるよ~マジ。。


コナン劇場版第7作目。


倉木麻衣のエンディング曲「Time after time ~花舞う街で~」も、作品を

盛り上げている。必聴。


名探偵コナン「迷宮の十字路」
\6,090
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名探偵コナン Volume55
\390
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名探偵コナン
\743
株式会社 ビーケーワン

作品名:インサイダー

出演:ラッセル・クロウ、アル・パチーノ

監督:マイケル・マン


アル・パチーノとラッセル・クロウが熱演したタバコ産業をめぐる社会派ドラマ。

実話を元に作られた。


3時間にわたる長編であったが、終始緊張感が持続されていて飽きのこない作品

だったというのが私の感想ですが、題材が「内部告発」、そして乱闘や銃撃戦

のような派手さが入る余地の無い作品であるために、人の好みで賛否は分かれそうだ。


アル・パチーノは「60ミニッツ」報道番組のプロデューサー、ローウェル・バーグマン。

ラッセル・クロウは大手タバコ企業ブラウン&ウィリアム(B&W)社の研究開発部門

元副社長ジェフリー・ワイガンド。

B&W社の不正を内部告発すべく立ち上がったワイガンドだが、

彼は会社と守秘義務契約を結んでおり、アル・パチーノの作戦で

「60ミニッツ」のインタビューをうけ、告発を収録している間も

会社から脅迫を受けつづける。

その後、番組報道を取りやめる決定が上層部から下された。

上層部が訴訟問題に発展するのを恐れたためだ。

ワイガンドはこの決定に絶望し怒りを隠しきれなかった。しかし諦めない

アル・パチーノは真相を「ウォールストリート・ジャーナル」に暴露。

事件の真相を市民が知ることとなった。


上部に屈せずに正義を貫いたアル・パチーノとワイガンド共に、この内部告発で失った物は

大きい。内部告発の正の面だけでなく負の面もしっかりと描いた作品だ。

ラッセル・クロウ、アル・パチーノ両者はホントに渋くて素晴らしかった!


インサイダー
インサイダー







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