この頃は、外国人観光客も多く、
仲見世通りはごった返し、
歩くのもひと苦労でした。
浅草など、隅田川界隈を舞台とした、
永井荷風の「すみだ川」。
〈物語の地図〉
⋅⋅⋅現代のGoogleマップに重ねてみました。
☆⋅⋅⋅長吉の家(今戸神社周辺)
*⋅⋅⋅伯父、松風亭蘿月の家(小梅瓦町)
←→⋅⋅竹屋の渡し
・三囲(みめぐり)神社土手から、
対岸までをつなぐ渡し舟。
・1928(昭和3)年に
言問橋ができるまでは、
隅田川の対岸同士を行き来する
重要な交通手段。
・蘿月もこの渡し舟で、
妹お豊宅を訪れている。
🌼⋅⋅⋅宮戸座
・長吉が病み上がりに
ふらっと入った芝居小屋。
折しも「十六夜清心」が上演されており、
お糸を失った長吉の心に染み入る。
・役者になったという
幼友達の吉さんに出会う。
♦⋅⋅⋅柳島妙見山法性寺
・将来を悩み、伯父に相談した長吉。
押上の堀割を、連れ立って歩く。
製造場の機械の音が聞こえ、
煤煙が飛んでくるという、工業地帯。
・この寺の門前にある茶屋で休み、
もう少しの間我慢し、
今の学校を卒業するよう諭される。
アサヒグループ本社ビル。
金のオブジェが印象的。