国立劇場の「音の会」。
今日、明日上演されています。

「歌舞伎音楽既成者研修発表会」、
義太夫、長唄、鳴物などの
演奏家の皆さんの会。

音曲の発表が中心ですが、
例年、歌舞伎の演目がひとつ。
今年は、「桂川連理柵ー帯屋の場」。
上方歌舞伎の演目です。

(コロナがなければ、
これは絶対に見に行くはずだった
と思います。
言っても仕方がないですが⋅⋅⋅)


この演目のテーマは、
14才の商家の娘と、
隣家の帯屋の主人との心中事件。

耐え忍ぶ女性たち、
優柔不断な男性、
世間のしがらみから訪れる、
悲劇的な最後。

東京(歌舞伎座)では、
あまり上演される機会がなく、
見たことがない演目です。

近年、中村壱太郎さんが
娘お半を演じていました。



上方歌舞伎の演目で、他には⋅⋅⋅
「心中天網島(しんじゅうてんのあみじま)」、
「艶姿女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)」、
などなど。

劇場でその世界観にどっぷりと浸って
観劇してみたいものです。


お亡くなりになった、
坂田藤十郎丈、片岡秀太郎丈に
ゆかりの演目です。

思えば、
上方歌舞伎を牽引してきたお二人、
ほぼ時を同じくして
いらっしゃらなくなってしまいました。