①今城塚古墳
訪問日:2009年3月
所在地:大阪府高槻市
今城塚古墳は学術的には継体天皇陵と考えられており、国の史跡に指定されているが、宮内庁の陵墓参考地には指定されておらず(宮内庁は茨木市の太田茶臼山古墳を継体天皇陵に治定)、おかげで発掘調査や開発が行われて現在は一般に見学が可能な古墳公園となっている。
墳丘の荒廃が激しく、織田信長が足利義昭を擁して上洛した永禄11年(1568)三好氏と戦った際にここを城塞としたためと考えられていたが、発掘調査により慶長元年(1596)の慶長大地震の際の地滑りによるものと判明している。
しかし、今城塚と名付けられていることもあり、実際に城塞として使用された時期もあったのではないかと思われる。
天皇陵である可能性が高いにもかかわらず見学が可能な古墳だが、訪問した際は公園化工事が行われており、入れるはずの古墳の中には入れなかった。