陸奥 森館城 | ゆめの跡に

ゆめの跡に

On the ruins of dreams

イメージ 1①遠景

 

訪問日:1999年3月

 

所在地:宮城県栗原市(旧栗原郡栗駒町)

 

 「森館軍記」によると、二迫の森館稲瀬城主・安藤窺家が三迫の初ヶ崎森館(岩ヶ崎城)城主・平師門の妻・千寿に横恋慕し、鹿狩りと称して師門を呼び出して千寿を奪い取った。

 

 千寿は厳しく見張られていたが、ある晩大宴会で窺家以下森館の人々が大宴会で酔いつぶれた隙に田んぼに稲束を敷いて逃亡し、師門と再会を果たした。

 

 後に師門は窺家を成敗し、以後も千寿と仲睦まじく暮らしたという。

 

 貞応2年(1223)師門夫妻は寺域約30万坪を誇る七堂伽藍・十二宇を完備した音羽山清水寺を建立した。これらは寛正6年(1465)ほとんど焼失してしまった。

 

 

以下、現地標柱より

 

稲屋敷、森館は稲瀬城といわれ、安藤五郎窺家が住した。「森館軍記」に出てくる館跡である。

 

昭和63年3月栗駒町教育委員会