韮山・その他の写真 | ゆめの跡に

ゆめの跡に

On the ruins of dreams

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 夕方までに東京に行く用事があったので、韮山城の攻略と今年世界遺産に登録されたばかりの韮山反射炉を目的に、新幹線を三島で途中下車して伊豆箱根鉄道に乗り換え、韮山駅で下車する。(反射炉への最寄駅は伊豆長岡駅)
 韮山駅で地図を入手すると、モデルコースとして線路を隔てて東側の「江川坦庵散策の路」(約9km)と西側の「頼朝・政子ロマンの路」(約4.5km)があり、両方行くこととする。
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 韮山駅から「江川坦庵散策の路」を東に針路をとり、まず蛭ヶ島公園が見えてくる。頼朝が処刑を免れて流されたところだが、富士山が美しい場所で、ここなら流人といっても気力を失わずやっていけるのではないかと思えた。(写真の富士山は韮山城からの姿)
 さらに東へ向かい、韮山城・江川邸(韮山代官所)・韮山郷土資料館と見学してまわる。
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 江川邸から少し東に行った高台に山木判官兼隆邸跡がある。はっきりした場所はわからなかった。
 山木判官平兼隆は伊豆国目代で、北条政子の元許嫁ともいわれ、頼朝の旗揚げに真っ先にターゲットとされた。治承4年(1180)8月、頼朝の急襲を受けた兼隆は、三島大社の祭礼のため郎党の多くが留守にしており、満足に戦えずに討ち取られた。
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 山木邸のすぐ南に日蓮宗・本立寺がある。江川家16代・英親が日蓮上人を韮山に招き、自筆の火伏の曼荼羅を授与され、後の永正3年(1506)24代・秀盛が本立寺を建立した。
 江川家の菩提寺で、本堂裏に36代英龍ら代々の墓が並んでいる。
 ここから南に向かい韮山反射炉まで結構な距離を歩いていく。
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 反射炉を後にして、西に針路を変え、伊豆長岡駅を越え、「頼朝・政子ロマンの路」に入るとまず伊東八重姫を祀る眞珠院が見えてくる。
 八重姫は頼朝の子・千鶴丸を産むが、平家に聞こえることを恐れた父の伊東祐親が千鶴丸を殺してしまう。
 傷心の八重姫は、頼朝が政子と結ばれると知り、入水自殺したという。
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 願成就院を過ぎると光照寺がある。北条時政が頼朝のために建てた宿館が後に寺になったと伝わり、盛時の願成就院の浄土庭園の一部だったと言われている。
 北条氏邸・伝堀越御所を見て韮山駅に戻る。かなりの疲労だが満足できる寄り道だった。