播磨 古大内城 | ゆめの跡に

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On the ruins of dreams

イメージ 1①大歳神社

イメージ 2②拝殿

イメージ 3③城跡碑

 

訪問日:2015年10月

 

所在地:兵庫県加古川市

 

 大きな城跡碑はあるが詳細は不明、赤松氏の祖・源季房の居城といわれている。案内板は城についてではなく古代の駅家遺跡として紹介されている。

 

 現在は大歳神社となっている。西日本各地の田んぼの畔でよく見られる大歳神社で祀られる大年神は、素戔嗚命と神大市比売の間に生まれた神で、稲荷神社に祀られる倉稲魂命(うかのみたま)も両神の間から生まれたとされ、いずれも穀物の神である。

 

 歳(年)とは元々穀物の稔りの意味で、1回の収穫を得るのに1年を要することから四季の一巡する期間を1年と称するようになった。

 

 稲作が発達するにつれ、年の始めにその年の豊作を祈念して、年神を祀ることが正月の中心行事として定着していった。

 

 

以下、現地案内板より

 

古大内遺跡(賀古駅家跡)

 

 この遺跡は、出土する古瓦から、奈良時代後期(約1300年前)から平安時代中期(約1000年前)までの遺跡と考えられています。
 地元に壇の森と呼ばれている松林があり、大きな礎石が散在していることなどから寺院跡と考えられていたこともありましたが、教信上人が賀古駅家の北に庵を結んだという伝承や、ここから出土する古瓦が、播磨国司の統制下におかれた施設に用いられたいわゆる播磨国分寺系の瓦であることから、現在では、古代山陽道に設置された賀古駅家の跡と考えられています。
 賀古駅家は、駅馬40疋を置いたわが国最大の駅家でした。

 

平成20年3月  加古川市教育委員会