摂津 箕谷城 | ゆめの跡に

ゆめの跡に

On the ruins of dreams

イメージ 1①空堀か

イメージ 2②公園入口

イメージ 3③遠景

 

訪問日:2010年12月

 

所在地:神戸市北区

 

 阪神高速3号神戸線が集中工事のため一部通行止めとなっているため、久しぶりに7号北神戸線を通った。北神戸線から神戸市の中心部へ向かう32号新神戸トンネルに入る箕谷I.C.や神戸電鉄有馬線箕谷駅の西側には新興住宅地が広がっているが、その一角に箕谷城公園がある。

 

 史料が見当たらず、本当に城跡か疑わしくもあるが、交通の要衝で、かつて播磨三木城への別所方の補給ルートのひとつである丹生山城に近く、何かしらの砦があった可能性もあるとは思う。

 

 神戸電鉄は昭和3年(1928)に神戸有馬電気鉄道としてバス路線、有馬線、三田線が順次開業し、昭和18年(1943)バス事業を神姫バスの前身である神姫合同自動車に譲渡、昭和22年(1947)三木電気鉄道を合併して神有三木電気鉄道と社名が変更された。

 

 昭和24年(1949)に神戸電気鉄道に社名変更し、昭和27年(1952)粟生線が全通、昭和36年(1961)京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)と事業提携し、昭和43年(1968)これまで湊川までだったターミナルが神戸高速南北線乗り入れにより新開地まで延伸して阪急や阪神・山陽電鉄と繋がった。

 

 その神戸高速南北線は当初は新開地ではなく軌間が同じである当時の国鉄神戸駅に乗り入れ三ノ宮方面まで直通させる計画もあったらしい。その予定ルートは現在道路となっている。

 

 箕谷から三宮までは神鉄を使用する場合3社の路線(神鉄・神戸高速・阪急or阪神)を使うことになるので560円と結構高い。そのため新神戸トンネルを通る神戸市バス(430円)に押され気味。

 

 その他の路線でも山岳地帯の急勾配対応の車両を使用していることもあり、どうしても料金は割高か。設備も古くなっているのか近年も脱線事故を何度か起こしている。現在は阪急阪神ホールディングスグループの一員になっているが、経営は赤字が続いている。哀愁をそそる古い車両も走っており、何とか頑張っていただきたい。

 

 お城について書くことがなかったので、つい話も脱線してしまった。