おれなんかそれなりにいい男である。どんだけいい男かとゆーと帽子とメガネとマスクをつけて仕事がら黒い服をきてるとシアターの客から手を振られたり写メを撮られたりするくらいにイケメンらしい。だか厳密にマスクを取って顔を見てみると輪郭が少しおかしい。
二十年くらい前に埼玉県のどっかの河原でバーベキューしたあと酔っ払い運転の車に同乗したらそのまんま事故にあって左側の奥歯数本をなくしてしまったので左の頬だけコケてるのだ。その代わり銭はたんまりもらったぞ。同乗したから銭をもらったのだ。んでその二十年間まったく無駄に残っていた左上の親不知が緩んできてぐらぐらしてるのだ。これが抜けるともっと微妙に頬がコケてしまう。かの松田優作が頬をコケさせるために奥歯を抜いたのは有名な話だがアレもんのコレもんでおれもコケちゃうよう。あんまりコケちゃうコケちゃうとゆーとおれの人生までコケるよーな気がして気がきじゃねーのだ。まあ元々はラテン系でイタリア生まれのおれは最近薄毛が進行してきて気になるから亜鉛とか服用してるのだが亜鉛てチンコにも露骨に作用するらしくくるぶしまであったチンコは今では引っ張り上げないと踏んでしまったりするぐらいコンニチハしてるので仕方なく靴下を履かせたりして電車の中で足を組んだりするとかなりギョッとされるのだ。それでも肌色のツヤツヤしたアレが直に見えてるより靴下履いた三本目の足らしきものが見えてる方がかなりマシだし職質に遭っても言い訳できるのだ。そんでも肩に担ぎ上げるときとか茎の部分が丸見えで困るちゃあ困るのだが、えーとなんの話だ。親不知の話なのだ。特に痛くねーしこのまま放っておいて抜けるのを待つか歯医者に行って抜いてもらうかなのだが弱冠マゾの気があるから放っておこうか放っておこうかね、ママ。