ギャオン~ギャン! ズンダダズタトトズンダダズタトトズンダダズタトトズンダダズタトト ってなディミニッシュ・コードとドラムで始まるところに、そこはかとなく物陰から現れたトレンチコートの襟を立てた挙動不審な男がわざわざよく見える街灯の下辺りでソフト帽子の紳士をナイフで刺したりして、深夜にもかかわらず通りすがりのご婦人がそれを目撃なんかしたりするから約束通りの黄色い悲鳴を上げて失神するとトレンチコートの男は血まみれのナイフを持ったまま慌てて暗闇に身を隠すのだが、だれが通報したかわからんがそこにパトカーで現れたのが頭がキレキレの名物警部で失神してるご婦人を抱き起こすとたちどころに冴え渡った推理と状況判断で犯人を追い詰めていくとゆーサスペンスに満ちた冒頭を表現豊かに詰め込んでいるのが”10番街の殺人”の醍醐味なのだが。そんな大切なプロローグのディミニッシュが端折られてるところが高中の曲に対する読みが浅くていつまでも世界に出られねー浅はかなとこで更にはガソリンスタンドの店長止まりのルックスで長靴が似合うのだ。
んでもってなんなんだよ”キャラバン”は。粗いぞ。仕事が粗いのだ。ベンチャーズのノーキー・エドワーズもライブでは多少粗くなるのだがそれを犠牲にしてもライブならではのドライブ感が冴え渡るってなもんで、寺内タケシに弾かせてみりゃあタケシがカタカナになるほど完ぺき主義まるだしでそりゃあ立派なフィンガリングなのだ。ってかドラムソロ入れろよ。日本のドラマーの良心、ジョージ川口だって草葉の陰で”キャラバン”してるのだ。いつまでも余興のつもりでいいかげんにベンチャーズしてんなよ。余興なら余興なりに本職よりも気合入れて真面目にやれ。赤塚不二夫に怒られるぞ。