悪ふざけもいい加減にしろ。 | せっちんの地獄へズンドコⅩⅩ(怒)!

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うひょぉぉぉおおおずぐげらびんぼえええっ!

ある日作製した、フォークギターをかき鳴らすバンドは、やがてドカドカうるさいロックンロールバンドになったらしい。

ガキのころ音楽にませていたおれは、フュージョンだのブルーノートだのにうつつを抜かし、音楽の授業ではビートルズ、義理の兄貴の影響ではローリングストーンズを辛うじて聴いていたくらいだから、同じ年のダチが聴かせてくれた、ある日作製したバンドのビジュアルとそのサウンドの安さにはびっくりして、思わず鼻水が出たのだ。

大きな女の子や好きな先生のことを歌ってんだぜ、なんて童貞な歌なんだよ。こんな歌をあの安いビジュアルで、変な声に分類される安い声張り上げて、いったい何をやりてーんだよ、どこを目指して突き進んでんだよ、ったく、ゲテモノもいいとこで安いバンドじゃねーか。なんて16歳にも満たないおれにはさっぱり分からなかった。

んでも長いことブルーノートやブルーズを引っ掻き回していれば、やがてR&B、ソウル、ロックがクロスオーバーしてくるのは当たり前で、数年たってから再会した、ある日作製した連中はそれでも相変わらずゲテモノで安かったのだ。

なんだ、ある日作製したやつらは、どこも目指してねーんだな。ある日作製した連中は、いつまでもある日作製したまんまの、本物の安いゲテモノバンドになってて、いつまでたっても皮が剥けねー童貞の安い歌をシャウトし続けていたのだ。

んでもって、坂本龍一とルージュでいけないことしたり、覆面バンドのタイマーズでサルたちが見ていた白昼夢をアジったり、よせばいーのに君が代とかも安く歌ったり、どこかの野音じゃあチャーとセッションして、そのギャラで車のタイヤ交換したりして、ある日作製した安い男の安いキャラクターが面白がられてたのだ。

思うのだが安い男は、あの安いある日作製した連中は野音が似合うのだ、野外音楽堂。それも日比谷とかじゃなくて、代々木の安さが似合うんだよ。

高校三年、おれがタイコを叩いていたロックバンドは新宿のライブハウスでギグを終え、打ち上げが終わって、ギターのやつの車で寝たことがあった。雨上がりの夜空の下、カーラジオから流れてくるのはリバプールからのナンバーじゃなくて、それはスローなバラードからはじまる、レッドツェッペリンの天国への階段だった。

安い男は最後まで安い男で、精神年齢16歳の童貞を貫いてきたのだな。その安い男がたまらん坂を自転車で走り抜ける姿を見かけたら、おれに教えてくれ。

おれはその安い男をぶん殴ってやる。なに死んだフリしてんだよ、悪ふざけもいい加減にして、素直に赤いチャンチャンコで年貢を納めろ。

今夜は、ヒッピーのように30分だけ泣いたら寝よう。

もう誰も俺たちを助けてはくれないのだ。