今おれと同居しているメダカのご家族、黒メダカのみなさん五匹なのだ。
いわゆるひとつの日本を代表する種類のみなさんなのだ。
約四リットルの土鍋の中でたゆたっているのだが、やっぱしちと寂しいと、この黒メダカご家族を紹介してくれた近所のメダカのじっちゃんに話したところ、赤メダカを二匹同居させると、非常に彩りがよろしいと提案してくれたのだが、メダカのじっちゃんとこにはいないので、隣町のちと大きな金魚屋をおしえてくれたので、素早く行ってみたのだが。
この方たちが赤メダカのみなさんなのだが、一匹500円の高貴な方々だった。
二匹同居させたら千円、九九の八の段が怪しいおれにも簡単な足し算なのだが、高いよ。
ブラッキーな黒メダカのみなさんの中に、赤メダカ二匹はとても錦糸町のよーな大人っぽい彩りなのだが、店頭販売で十匹で50円とかで売られている黒メダカには、ちとセレブなのだ。
したら、赤メダカのみなさんが裸足で逃げ出すよーな、もっともっとセレブがいたのさ。
元々は奇形の種らしいのだが、そのヨチヨチ泳ぐ姿形が可愛いってなことで種を定着させたらしい。
パンダメダカ、この方々も一匹1500円。
酒乱の旦那に一升瓶で殴られたよーな可憐な姿に、思わず1820円払ってしまいたくなる雰囲気が魅力的なのだ。
赤光りメダカ、一匹2000円の超セレブ。
おれの知ってるヤツで、背中に蛍光色でアメリカーンな刺青入れて、ブラックライトで光るバカがいるのだが、これは天然に光るらしい。
よくわかんねーけど、イカとかクラゲとか光るのいっぱいいるので、まあその一環として光るのか。
値段からして希少価値があんだろーな。
少なくとも下町に住む十匹50円の黒メダカとは同居できない、逆にめーわくなのだ。
二匹同居させて4000円だぞ、桂花らーめん五杯は食えるんだぞ。
牛丼だと、えーと、九九は八の段が怪しいのだ。
んなもんで、打ちのめされたおれは、裏町の酒場で道行く男たちに身体を売り、稼いだ銭で酒と薬の爛れた日々を過していたのだが、ある朝ゴミに埋もれてポリバケツの中に倒れていたおれを見かねたメダカのじっちゃんが、
白メダカでいいなら五匹のご家族を分けてくれると言ってくれたのだ。
これが白メダカのみなさんなのだ。
十匹で80~100円。
赤メダカ二匹の錦糸町にくらべると、黒白あわせて十匹のみなさんの土鍋は、豊洲とか月島とかの雰囲気で、なんか安心なのだ。
本当は土鍋にいらっしゃる、黒白白黒白黒白黒黒白の写真をアップしたいのだが、どーにも土鍋だから、真上からだから見えねーのだ。
これからは、黒白メダカのみなさんをよろしくね。
はやくガキができねーかな。
ほほほ。


