駅前の駐輪場は混み合ってて、殆ど自転車の墓場となっている。
積み重なった自転車が三層くらいになってんの。
んなもんだから、よく分からんが使いやすいように現在改装工事なのだが、したらその間は駐輪場は使えないわけで、行き場をなくした自転車たちは、放浪の駐輪ってなことになる。
するってーと、それは放置自転車とみなされて撤収され、その自転車を取り戻すには二千五百円の罰金を払わにゃならんのだ。
えーとそもそも駐輪場に登録しないとダメで、それには毎月二千円とか払って登録して駐輪場使用だから、んな自転車はステッカー貼ってあっからとにかく、優遇される。見逃される。
んでも、おれが登録しようと思っても、駐輪場に空きがないからダメだと区役所は申される。
そんなおれたちみたいな駐輪ドロップアウターは、こそこそと隠れて駅前から離れた場所を見つけて、こそこそ駐輪する。
するってーと、区役所は咥えタバコで路上にタン吐きまくりの小汚ねーじじーに変な帽子被せてパトロールさせる。
まったくもって、くだらない、区役所の矛盾した方針に吊られた椅子取りゲームが始まるのだ。くそ。
ってか今まで三層くらいに積み重なった一番したの自転車はほぼ化石だから、その辺から撤収すりゃあ、まだまだましだと思うのだが、それは区役所の怠慢だよな。
しばらくは、小汚ねーじじーとの駐輪椅子取りゲームしてたよ、ったく。
ってか、路上歩行禁煙なんだから、タバコやめさせろ。タン吐くのやめさせろ。駅前ロータリーのバス停ベンチにたむろすんのやめさせろ。
ってか区役所にクレームしてもラチがあかんのはわかってるから、直接いったのだ。
でもダメなのね、ヤツら七十越したじじーだぜ、四十のおれなんざーハナタレ小僧なのだ。
はいはい、ごめんね、ごめんなさいよ、ああ、タバコとかね、もうおれ達死んじゃうからね。
だから、尚更腹立つ。
って思っていたら、おれのママチャリ、自転車、撤収されたのだ。
二千五百円払って……でも、走り倒してる自転車で前輪なんかポテチみてーに歪んでたし。
ほっといて、次の入金で新しいママチャリ買お。
えーと、おれのことだから、何度か区役所に怒鳴り込んだ。
一度職員の胸ぐら掴んだこともあったさ。
だって、空きがない、停めるとこない、でも化石自転車の撤収はしないからそのスペースが横にも立てにも広がって、だから最初に何を片付けたらいいのかわかるだろ。言ってることおかしいよな。矛盾してるよな。
ですから、ですから……放置自転車をですね……。
放置自転車じゃなくて、駐輪場の奥に積み重なった化石自転車を捨てろよ。おまえら賞味期限ってしってんの?
ですから、ですから……。
話になんないのだ。
あーこの怒りは……。