十何年も前、三国連太郎と佐藤浩市の『美味しんぼ』がどーしても観たくて、仙台までいったのだ。
当時の仙台は、想像を絶する『美味しんぼ』フィーバーで、おれみたいな江戸っ子なんざ、びっくりして座り小便しちまうくれぇ、お祭り騒ぎだったのさ。
映画館は軒並み『美味しんぼ』でごった返し、中には『美味しんぼ2 ワンタン代理戦争』ってなカンフー映画のバッタモンや、街には『美味ちんぽ』なる風俗まであって、やっぱり牛タン発祥の地であるからして、食については大変なのだ。
のっけからウソです、ごめんなさい。
ふうてんのサラリーマンだったおれは仙台の展示場に仕事があったので、いつもの通り単身でいったのだ。
駅前のチサンホテル。
んでもって、会期中はヒマになるので東京に帰るかどーか迷ったのだが、展示期間が終わるとまた仙台にこなきゃなんねーので、交通費と宿泊費を照らし合わせたら、結構どっこいどっこいってなもんで仙台を観光することにしたのだ。
青葉城いって、ながーいアーケードと七夕の残骸を見たらあきた。
それで駅前のビルにある映画館で『美味しんぼ』だったのだ。
びっくりしたぞ、狭くって。
むかし築地にあった松竹の試写室なみに狭かったのだ。
んでも、客が少なくてそれなりに小奇麗で居心地がよいので、二回観てしまった『美味しんぼ』。
まだあるのかな、あの映画館。
たまにはいいのだ、と思ってっても仙台だからな。
でも銭とヒマがあったら、ぶらりといっても遠いのだが、なんとなーく再びいきたいのだ。
おれの、つまんねー映画館思い出話しにつきあってもらってすまんな。
また、つまんねー日常を書かせてもらうのだ。
へっへっへ。