おれも大人の男なので、五年ぶりにダチとキャバクラなんぞをたしなんできたのだ。
だがおねーちゃんに説教するか暴れるかするので、ダチのみなさんは嫌がるのだ。
ああ、そんな乱暴に水割りを作るもんじゃーないといってるだろ。
きみ、ぼくの話を聞いてるかね、ポッキーなどどーでもいいのだ。
いや、あーんじゃなくてね、ぼくは大人の男なのでポッキーくらい好きに嗜好するのだから、だまってききなさい。
きみも接待業なのだから、ちったー客を遊ばせることも考えなさいよ。
ぼかぁ、不愉快だなぁ。
などと同じ話をループするのでしらけるし、終いにおねーちゃんはふくれてしまう。
五年くらい前は、インドはニューデリーにある大阪の松竹座公演が終わって、青山こどもの城での東京公演の夜、大阪からきた音響スタッフとおれたち演出部が歌舞伎町の台湾料理屋にくりだし、酔った勢いもあってキャバクラにいったのだ。
うろ覚えだが、暴れたらしい。
すでに出来上がっているので、ウイスキーなぞろくに手をつけずに隣のおねーちゃんを餌食にしたらしいのだ。
おれのチ○ポはピンとして姿勢がいいのだ。
それに八頭身か九頭身はあって、小顔でモデルみたいにカッコいいのだ。
その上クールでちょいワルなので、チ○ポ業界ではチ○ポのトヨカワエツシと呼ばれているのだ。
え?なにがトヨカワエツシのチ○ポだよ!おれのチ○ポの話だ!おれのチ○ポがトヨカワエツシなのだ!
やいやい!なんで小顔のチ○ポは嫌なのだ、カッコいいんだぞ!
ふざけんじゃねぇ!なにがドラえもんみたいなチ○ポがいいんだよ!どーせヤツなんか二頭身の子供用のコンドームしかつけられないんだぞ!小学館のチ○ポと比べんじゃねぇ、この小娘が!
みんな写メ撮れ写メ!この小娘とおれのトヨエツとツーショットで写真を撮るのだ!パセリあるか、尿道に挿したらもっとカッコよくてハンサムなのだ!
などとわめきながらズボンを下ろしたところで音響さんに羽交い絞めされたのだ。
手がつけられんな、おれ。
他にも稲荷ずしがどーの、チクワとチクワブがどーのとわめいたらしいがよくわからん。
公演中、みんなはおれをトヨエツと呼ぶよーになり、とにかく公演中は自粛してくれとの御達しがあった。
今夜は比較的、静かに呑んで、おねーちゃんを泣かせる手前で勘弁してやったのだ。
大人の男だからな。
居酒屋では紳士に呑んでいるのだが、どーもおねーちゃんがいると人格が破滅するのだ。
あ、だからおれは十年近く彼女ができないのか。
いや、ちょっとまて。それとこれとを一緒にするな、くそ。
今度は今夜の店で暴れてやる。
ぼかぁ、不愉快なのだ。