【再掲】税務調査対応は日本全国承ります。 | 税務調査専門の公認会計士・税理士、たけよしのブログ

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税務調査を徹底的に研究・分析し、合理的な対応により追徴最小化を目指すブログです。「なんとなく」の対応ではなく、会計・税務・法律の知識及び経験に裏打ちされた税務調査対応をお求めの方は、小職までご連絡ください。



こんにちは。公認会計士・税理士のたけよしです。
今年もまた確定申告時期がやってきましたが、近年の流れとしては納税者の都合お構いなしに、この時期でも税務調査が実施されています。



小職は都心から電車で30分強程度の場所に事務所を設置していますが、小職の元には日本全国から税務調査のご相談やご依頼が寄せられています。
中にはご相談のメールを出すかどうか迷っていらっしゃる方がいるかもしれませんが、もし、「遠隔地だけど、果たして税務調査を引き受けてもらえるのか?」という理由で躊躇されているようでしたら、そのようなことは気にする必要がないこと、改めて申し上げます。




先日も近畿地方のある税務署に、出張対応で税務調査立会に行かせていただきましたが、今回の記事では地方小規模都市の税務調査対応の実例を交え、大規模税務署と小規模税務署の対応を比較してみたいと思います。




【小規模税務署の実態】


普段は職員が数百人規模の税務署に行くことが多いのですが、今回伺った税務署は税務署長以下20人程度の小規模な税務署です。個人課税や法人課税部門が一つしかなく、資産税部門も個人課税の一部門として組み込まれているようでした。



このような小規模の税務署になりますと、管轄内に調査対象になる者があまりいないことになりますので、あまり所得が大きくない法人や個人でも、不正や不備等が無くても、件数を稼ぐために頻繁に調査に来ると考えられます。
雑談において入手した情報ですが、調査官によると「管轄内には対象者が少ないので、3年もすれば1回転してしまう。なので、(癒着を防ぐため)3年以内に異動する人が多いですね。」とのことです。




【近隣にいる税理士の実態】


当該税務署の管轄内にいる税理士を調べたところ、全部で20人もいませんでした。ちなみに、小職の所属支部では200人を超える税理士がいます。



このような小規模地区にいる税理士ですが、今回の依頼者の方の言葉を借りますと、「(税務調査においては)信用できない。」ということのようです。
小職が「なぜ、信用できないのか?」と質問したところ、「個人事業者仲間から聞いたが、基本的に税務署に服従し、何の主張もしてくれない。酷い税理士になると、納税者の隣で小さくなって下を向いているだけで一言も発しないまま税務調査が終わる税理士がいるようだ。」とのことです。



もちろん、全ての税理士がこうだとは言いませんが、この原因は税理士に以下の心情が働くためと推測されます。




○ 小規模税務署管轄内には少人数しか税理士がいないので、その地域の顧客を抱える税理士は、頻繁に当該税務署が実施する税務調査に立ち会う。


⇒ 税務調査で主張して税務署と喧嘩状態になると、次回の税務調査で報復を受ける懸念があり、自分の仕事に支障が出る


⇒ そんな面倒は避けたいので、依頼者の利益を害しても自分の利益を守りたい



これに加え、昔から税理士をやっている高齢の方は「お上に逆らうのは無謀」という考え方を持っている人が多く、そもそも主張すること自体に及び腰になっているように思います。このような税理士では、納税者の権利を主張したり税務署の違法行為から納税者を護ったりすることは期待できないので、依頼者の「信用ならない」という言葉も的を射ているように感じています。




【小規模税務署の調査官及び税務調査の実態】


今回のケースでは、1回目の調査は依頼者本人のみで対応し、2回目の調査は小職が代理人として立会い、主張も行いました。

1回目の調査ではかなりひどくやられたようで、これも依頼者の言葉を借りますと、「一人では無理。ぼろぼろ」、「今後どうなるのか不安で不安でたまらない。」、「睡眠にも支障が出るくらい、ストレス溜まっている」、ということでした。



具体的には、「経費については事業に関係ないので否認だ」、「この営業所の経費には実態が無い。」というような”決めつけ”の調査が行われたようです。詳細まで確認していませんが、正直に申しまして、違法スレスレの(実際にはよくある)税務調査だったと思われます。




このように、小規模税務署では税理士が及び腰ですので税務署がかなり強くなっており、手がつけられない状態になっているようです。

しかしながら、一点だけ、調査官が相当に慌てたポイントがありました


それは依頼者が、「東京の方にいる税理士に立ち会いを頼んだので、次回はその税理士と一緒に出頭する」と伝えた時だったようです。


考えてみますと、地方の小規模都市の税務署に、わざわざ数時間かけて東京の方から税理士が乗り込んでくるわけですから、税務署にしてみれば、得体の知れない奴が来るということで相当不気味に思えるのではないでしょうか。




依頼者本人から聞いた話では、


・その税理士のフルネームをすぐに教えてくれ。
・どこの税理士会に所属しているのか。
・あなたとその税理士はどういう関係なのか。


というように、根掘り葉掘り聞かれたようです。
また、実際に税務調査に立ち会った時も、名刺交換すると即座に一人が執務室に消えて行き、小職の経歴をネットで調べ始めたように思われます。(まあ、調べてもネットには載っていませんが。)




【感想】


このような経緯で税務調査に立ち会いました。依頼者の方からは、「あの調査官の目は相当に冷酷だった。たけよしさんも十分注意してください。」と言われていたので、小職も相当身構えて行ったのですが、結論としては、「穏やかな調査」が行われた印象です。



特に違法行為は検出できなかったのですが、その一方で高圧的な態度やこちらを欺罔するような言動、脅迫や法律に基づかない主張などが一切無く、拍子抜けだったというのが正直な感想です。



しかしながら、事後に依頼者と話しましたが、もし小職が立ち会わなかったならば、1回目のような高圧的な調査がなされ、やはり「ぼろぼろ」にやられていただろう、という認識は小職と依頼者で一致していました。




実は、今回の調査では依頼者側に致命的なマイナス要素があったのですが、そこに触れられないように小職が調査を取り仕切って進行し、結果的に触れられることなく余計な追徴を回避することが出来ました。

調査官が相当警戒していたことは見え隠れしていましたし、小職が立ち会うことで違法調査の抑止力になり、「これ以上突っ込むことは税務署側にとっても得策ではない」と断念させることが出来たのではないかと考えています。




最後に、今回の依頼者の声、感想をご紹介します。



・たけよしさんは、若いのに相当骨がある。


・半信半疑だったが、こんな遠いところまで本当に来ていただけるとは大変有難い。


・ブログの記事は一通り見たが、お会いしたことは無かったけれども、内容がスッと入ってきて判りやすく、訴えてくるものを感じた。


・サッカーの例(http://ameblo.jp/setsuzeidock/entry-11881488695.html )なんか、今回の経験からまさにそうだと思った。


・記事の内容や文章の書きぶりから、地頭の良さを感じる。


・自分は誰が相手でも喰ってかかる性格だけど、税務署だけは本当に怖いと今回思った。居ても立ってもいられず眠れないくらい不安だったが、たけよしさんに今回調査に立ち会っていただいて本当に助かった。




今回の事例をまとめますと、ポイントは以下になるかと思います。



・地方の小規模都市の税務調査では、違法調査がなされる傾向が都会の税務署より強い


・地域の税理士は積極的な主張をしてくれないので、税務調査では頼りにならない。


・しがらみのない別地域の税理士が来て主張することで、違法調査の牽制になる度合は強く、効果が大きい。




小職の元には日本全国から税務調査の相談がありますが、やはり、違法調査は全国的に行われているように感じます。

違法調査を排し、法律に基づいた適正な納税を図るのが小職の使命ですので、地方にお住まいの方でも旅費交通費がプラスで発生しますが、税務調査対応は積極的にお引き受けいたします。

もし、お住まいの地域が遠い、というだけで相談・依頼をためらわれているのでしたら、対応できる可能性が高いですので、まずはご連絡ください。




税務調査で困ったら:税務調査の撃退法
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