今回紹介するのは…




プロ野球観戦、応援、サイン収集、それぞれが好き

大矢明彦 元捕手 元監督




大矢明彦。俺は現役時代を知らず、ヤクルトの捕手といえば八重樫であった。やはり横浜(第一期)監督の印象が強い。


あの1998横浜日本一は、前年まで監督だった大矢の力が大きい、と言う人は多いだろう。俺もその一人だ。なんで97年で辞めてしまうのだろうと思ったものだ。後述する仲間がバンドをやっていて、ライブのMCで取りあげてもいた。



さてサインの話。


ファンというのは現金なもので、インパーソンで優しくされたりすると、ファンチームのライバルチームの選手、OBであっても好きになってしまうものだ。



俺がはじめて大矢明彦にサインをもらったのは、まだマスターズリーグがあった頃であった。


球場で行われた東京の練習のあとに貰った。今はなき土橋正幸、尾崎行雄。そして大矢明彦である。


集まったファンに「寒いねえ」と気さくに声をかけながら全員にサイン。しかし。



ほかの人物が球場から出てきたのを、大矢を囲んで順番を待っていた俺と仲間は目で追ってしまったのである。


この行為、大矢は絶対に見えていたはずだ。でも何も言わずにペンを走らせていた。俺も仲間も、大矢と、そのあとに出てきた人物にも貰えた。しかし、仲間と、「大矢に悪いことしたなあ」 「いい人だけにねえ」と言いあった。



当時、このことにこだわってしまったのには理由があった。


十年以上前、日本ハムの宿泊先に行った時、岩本勉にサインを貰っていた子供が、ほかの選手を見てしまったのだ。


岩本は、「こら」と子供の頭を軽く叩き、「キョロキョロすんな。俺に貰ってるのに。そやろ?」


順番を待っていた俺も、「そうだ」と思った。しかし時はたち、同じことを大矢にやってしまったのだ。



そして今回のTTM。


はじめて貰った時のことを書いた。でも、よそ見をしてしまったことは、書けなかった。







(敬称略)



今回紹介するのは…



プロ野球観戦、応援、サイン収集、それぞれが好き
萩原康弘 元 外野手 


BBMから、プロ野球名勝負シリーズというのが発売され、第一弾は1994.10.8決戦であった。


俺は、次は、1973.10.22決戦だろうと勝手に期待していたのだが、とっくに出ていた。



俺が生まれた翌年。勝った方が優勝という大一番。


あの94.10.8の21年前のことになる。1歳の時のことだから当然おぼえてなんかいないから、あった、とか、ことになる、なんて、その場にいたような書き方はおかしいのではあるが、とにかく、大一番があったのだ。



この試合のことは小学生の頃に知った。


古書展で買ってもらった「プロ野球名勝負」みたいな本(小学館の入門百科シリーズより薄めの本)に、阪神対巨人、勝った方が優勝、が載っていたのである。


ほかには、樋笠一夫の代打逆転サヨナラ満塁ホームラン、長嶋茂雄デビュー、天覧試合、西鉄大逆転、広島初優勝、阪急日本一、があった記憶がある。


二リーグ制以降の各優勝チームと日本シリーズ結果一覧のページがあり、1980年で止まっていた下に、自分で巨人 藤田 ●○●○○○ 大沢 日本ハム と汚い字で書いた記憶もある。


そんなことはさておき、紹介するのは、当日にスタメン一番で出場した萩原外野手である。



ネットで調べてみると、「あの萩原のホームランがなければ、巨人の連覇はV8で終わっていたかもしれないのだ」という一節を見つけた。127試合目で、敗色濃厚の点差のところを萩原が起死回生の同点弾を放ったというのだ。この試合が引き分けでなかったら阪神優勝だったという。


そういえば、瀧安治の著書で、V9最後の年に阪神とすごい引き分け試合をやって、王たちと銀座に繰り出して店がハネると店の子を誘って24時間営業の焼肉屋に行ってタクシーで帰る時、王が「このまま帰ると子供が学校に行く時間にぶつかってまずいからどこかでお茶でも飲んでから帰ることにしよう」と提案、普通なら喫茶店に行くが、我々は河川敷のゴルフ場に向かい、王はいいスコアを出した。とても人間業ではない。


という部分があるが、おそらく萩原がヒーローになった10.22の3試合前の127試合目のことを言っているのであろう。



王でもない。長嶋でもない。Vナインのレギュラーでもない。俺はそんな選手が好きだ。






追伸

BBMの名勝負シリーズは、第3弾が2001・近鉄対オリックス優勝決定、であった。第4弾は2000・巨人優勝ではないかと勝手に想像している。勝利投手の平松一宏のカードを是非作ってもらいたい。







(敬省略)



今回紹介するのは…




プロ野球観戦、応援、サイン収集、それぞれが好き

川相昌弘 元内野手





二度目の紹介になる。


また? とは思わないで頂き、カードの種類に注目して欲しい。



94.10.8決戦カード。



BBMは、まったく次から次と企画が出てきて、集めるのも貰うのも大変である。


見事にマーケティングにはまっている俺も俺だが。(笑)



さて、この試合。


俺は、たまたま実家に行く用事があり、その前に同級生の部屋に上がらせてもらってテレビ観戦した。


アウェー。敵は追いついた勢いがある。圧倒的不利の世論だった。



その年の7月に入った会社の先輩がアンチ巨人・中日ファンで、決戦前日に俺の席の背後で「悪いけど明日は勝たせてもらうよ」と嬉しそうに言っていたものだ。


この先輩とは巨人ファンと中日ファン、井上京子ファンと井上貴子ファン、と、どうも好みが合わなかった。



そんなことはさておき、あの試合で、俺を安心させてくれたのが、この川相であった。


終わってみれば巨人6対3中日と、巨人の完勝ではあったが、3点差なんて少しのきっかけですぐ追いつかれてもおかしくない点差だ。


しかも、89年日本一といい、この年の日本一といい、なぜ9回に必ずランナーが出て見る者をヒヤヒヤさせてくれるのか。


常に最悪の結果を描いてしまい、そうなってしまった時の言い訳を常に頭に入れておきたいタイプである俺が、巨人が負けた時に、●●のせいだ、と言えるネタを作ってくれたのが川相だ。


9回の3塁打、いや、幻のホームランだ。


巨人9回表の攻撃。先頭の川相が打った。


ホームラン? しかしホームランの判定はなし。長嶋監督抗議に飛び出す。


リプレイでは「これは入ってますねえ」と解説。この時、俺の頭の中に、誤審という、負けた時の「せい」が生まれたのだ。


ヒヤヒヤしながら勝利を見届けてから実家へ。


同じ巨人ファンの父、いや、俺を巨人ファンにした父はテレビで優勝のニュースを見ていた。





(敬称略)