うろんころんしてみる隊 -16ページ目

うろんころんしてみる隊

うろんころん・・・って何かって?九州弁でして、標準語に解釈するとウロウロと「散策している」「徘徊している」・・・どちらでしょうかね?
傍から見ると限りなく後者に近いわたくしの、人生の糧にもならないつぶやきを書き留めて行こうと思います。

彼岸の波は春あらし ざんざざんざと揺れ動く

 

 

 

爺さま婆さまきょう日は倅を連れてやって参りましたよ。

 

ふふふ、流石に今回は遭難もせず無事に下りて来れましたとも。

皆さまつつがなく元気にされていましたか?

 

 

見事な葉っぱの枯れ絨毯・・・さてよと取り掛かりますかい。

相変わらずマイマイのでっかい殻がくっついている・・・

蜘蛛の巣を払い、苔を落とし、並んでいるご先祖様たちにも

声をかけて枯葉を取り除いていく。

 

北から海風が吹いてくるとせっかく退けた葉っぱたちがまた

ただいま参上と戻って来なさる。

垂れてきた蔦を掃い端に溜まる黒土は排水の為にまた藪へと

手の半分は身の周りを整えて、半分はまた杜へとかえす作業

 

海風と共に流れる幾世紀と重ねる悠久の時

樹木も代を重ねるか根元に宿る若木の子等

 

樹木の奥で蔦からまる石塔に佇む人たちは

いったい何を語っておられましょうか?

 

そうでしたね、この上の一帯はかつては馬場でございました

今は馬が空を翔けてでも追いつけやしない鉄の俥で参ります

鍋島様の領土どころか黒田様の袂からも一刻そこらで参れる

それでも近いようでして遠いようでしてご無沙汰ばかりです

 

そうそう先だっては、筑前菅公様ゆかりの大宰府の場所にて

清さまと煕さまのお品が飾られた展示の場がありましてね、

若い人や舶来さんまで色んな人が拝観なさっておりました故

大変な人気でございましたよ。

ええもちろん、法印さまのものもございました。

 

モノにも命がございましょう。大切に大切にされてきたモノ

それらは平戸の宝でもありましょうな。

此処等皆さま方がその足で歩み藩主様を支え営んできた歴史

今の世は敗戦の後にすっかり変わってしまいました。

 

もう刀を振ることもありませぬ。その分みな我が身を使うて

働いておりまする。言葉を尽くして頭を使うて手足を使うて

日々日々を生きておりますよ。

そう本尊は一緒でございます。皆健気に日々を生きるのです

未来がどうなるかなんてわかりません。

 

それでも皆さまが世がひっくり返るような激動の中何度でも

懸命に懸命に立ち向かってこられたことを知っています。

我々も見習ってそうして生きていくのでありましょう。

 

いただいた命を大切にし、わが使命を以て生き、天命と共に逝く

 

それだけのことでございます。

 

さあさ・・・少しは綺麗になりましたでしょうかね?

海風にさからう事はできませんし、雨も風も吹いてきましょうか。

今日のように陽光の穏やかな日もありましょうし

樹をなぎ倒し土砂を流す大雨の日もありましょう

挿した榊もまたとんでおりましょうかな?風様の仕業ですからね

仕方ありません。また次も新しいものを買うてきますよ。

 

それではまた参りにきますからね、それまで御達者で。