寒を運びて 冬時雨 濡れる足先 はやる息
師走に入ると、何か慌ただしい空気感に急かされるようにして一日一日が過ぎ去っていくように感じます。
実際、なんやかんやと慌ただしいコトが起きては、東西奔走のような日々を送る。
ヤレヤレ・・・と思いながら買い物をしていると、そのコーナーで同じく悩む人と何だかんだと世話ばなしとなって「お疲れ様です」と労いの言葉をかける、そんな一期一会を繰り返す。
華やかな日常ではなくとも、市井の人達が日々の細々したことにまでも健気に向きあう姿の何とうつくしいことだろうと・・・その後ろ姿に頭を下げる。
東北の地震を思い、寒い時期に被災された方々のご苦労を思ってみたり、皆が少しでも平安に年越しを迎えられたらいいのになあ・・と願ってみたり。
そんなこんなとするうちに、あれよあれよと15日。年金Dayはスーパー激込みですな
あ~大掃除・・・あ~年賀状・・・あ~年明けの準備・・・
と頭に過るも・・・よぎるだけで何~も進んでいない(笑)。
来週もきっと・・・同じことを言っていそうだ。
御雑煮にしても、父に習って平戸式にするか、母が作っていた肥前式にするかと悩み中。
前回から食べ物の話しばかりして卑しい身分ですが(*´ω`)・・・
御雑煮も県でひとくくりできない程、地域によっていろいろと違いがあるのですね。
わたしの家で作っていたのは、「牡蠣」が入った具雑煮のようなものでした。
郷土料理とは少々異なるのでしょうが、「かしわ(鶏)」と「カキ(牡蠣)」と更に白菜大根人参等々野菜がたっぷり入った具雑煮風です(島原と違い高野豆腐や里芋春菊やらは入れません)。
「カキ」を入れるのは太良町の方式らしく、母の味はどうやらここに落ち着いた模様。
父方の祖母の里は唐津だったので、煮しめ鯨を入れるか入れんかと聞いたような気がしますが、料理嫌いの祖母はあっさりと「台所は母に任せる」といって手を引いたので、鯨入りの雑煮は食べたことがありません。但し、鯨煮しめ(煮物)が出ました(筑前煮ではなく何故か煮しめ)。
因みに、煮しめ鯨と書きましたが、「かわくじら」という白あぶらに黒皮がついている部分です。鯨の入った雑煮は「有田雑煮」というらしく、有田伊万里あたりの郷土料理。
唐津でも厳木や肥前町(今はどちらも唐津市になっていますが・・・)だったので「鯨肉」はマスト食材だった様。有田雑煮と似たような感じだったのでしょう。
唐津には「松浦漬け」という鯨の軟骨を酒粕に漬けたものがありまして、家には欠かせない一品でした。肉じゃがの肉も煮しめ鯨でしたからね。
故に、初めて「平戸式雑煮」を見た時はびっくりしました。
実にシンプル。アゴでダシをとった醤油の濃いすまし汁に丸餅とカツオ菜のみ!
一応、平戸では白菜を入れるそうですが、士族の名残りか「カツオ菜(勝つにゲンをかけてある)」。煮た丸餅とカツオ菜を入れ、すまし汁をかける。上に鰹節を散らすと完成。
アゴ特有の少し苦味のあるだしとかなり濃い醤油のおつゆは、新鮮な味でした。
去年は、平戸産のあごだしパックを使い作ってみたのですが、父曰く「さぶなか(味が薄い)」との評。やはり、ホンモノのアゴを一晩漬けないと物足りないのでしょう。
丁寧な料理を作られる方の雑煮は、あたりめ(スルメの)なども添えてありますが、うちは面倒になったのか「シンプルイズベスト」な雑煮にいきついたようです。
「基本アゴとカツオ菜が入っていれば問題なし」といったところ。
おせちはね・・・家庭科赤点先生に期待をしてはいけない。先ずは元気に新年を迎える事が大切なのです(暴言に近い言い訳・・・)。御雑煮の質の向上を頑張ろうと思います。
クリスマス~にお年玉~にと年末ウキウキしているのは子どもぐらいなものでしょうな。