創作の原点、新治の森へ
私にとって、横浜市緑区にある「新治(にいはる)の森」は、作品を作る上での原点です。新しい表現を模索するとき、あるいは自分自身の中心に立ち返りたいとき、私はいつもこの里山の土を踏みしめてきました。
今日は十日市場の駅から歩き出し、この森に点在するピーク(頂)を辿りながら、森をほぼ一周する旅に出ました。
オンバク山から旭谷戸へ:視点の逆転と静かな熱気
最初に入ったのは「オンバク山」です。ここで、不思議な光景に出会いました。ピークを示す標識が、道から少し外れた一段低い場所に立っているのです。「頂上」を道から見下ろすという、不思議な逆転現象。こうした日常の中の小さな違和感が、私の創作意欲を静かに刺激してくれます。
森を一度抜けると、目の前には「旭谷戸(あさひやと)」ののどかな田んぼが広がります。
メインの入り口から再び森の深部へと入りました。
変わりゆく森と、辿り着けない場所
次に向かったのは「向山」、今は生い茂る緑の中にひっそりと標識がありました。
熊笹の道や、滑りやすい竹林を慎重に歩きます。
最近のものと思われる新しい倒木に「ナラ枯れ」の深刻さを肌で感じました。
そこからは、ひたすら尾根道を歩きます。この道中にある「やまんめ山」は散策路から外れており、残念ながら立ち寄ることはできません。手の届く距離にありながら辿り着けない場所。その「余白」もまた、この森の奥行きなのだと感じます。
最高地点・丸山からシダの道へ
そして辿り着いたのが、森の最高地点「丸山」です。
これは何なんだろう?ここの近くにいくつか点在しています。
これは何なんだろう?ここの近くにいくつか点在しています.
ここは唯一広場のように開けていて、ベンチも設置されています。標高約100m。ここまで歩いてきた道のりを振り返り、一息つける大切な場所です。
丸山を後にし、最後はシダの群生地を通り抜けました。
太古の記憶を留めているような緑のトンネルを抜けると、ようやく新治の森をほぼ一周。心地よい疲労感と共に、自分の中に新しい座標が引かれたような感覚がありました。
自然の移ろいと、都市の日常。その境界に立って景色を眺めていると、原点であるこの森から、また新しい作品のヒントが芽吹くような手応えを感じました。
変化し続ける森の姿を胸に、私もまた、新しい表現へと歩みを進めます。











