青森アートの旅・2日目森に埋もれる安藤忠雄建築「国際芸術センター青森 | iPhone写真家 SETSUKOのブログ

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iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。

青森アートの旅、2日目。

最初に訪れたのは、青森公立大学の敷地内にある「国際芸術センター青森(ACAC)」です。



ここは、アーティスト・イン・レジデンス(AIR)と呼ばれる、アーティストが一定期間滞在しながら作品を制作できる施設です。

滞在制作のほか、展覧会や教育普及活動も行われ、アーティストと市民、学生が出会い、交流する場にもなっています。

2001年12月に開館し、現在は青森公立大学が運営しています。




この施設でもう一つ注目したいのが、建築です。

設計したのは、世界的な建築家・安藤忠雄さん。

安藤忠雄さんの建築といえば、打ち放しのコンクリートを使った、無機質でモダン、そして洗練された空間というイメージがあります。

しかし、ただ美しい建物を造るだけではありません。その土地の地形や自然を生かし、建築と周囲の環境を結びつける工夫がされています。



ACACのテーマは、「見えない建築」。

起伏のある地形をできるだけ壊さず、建物全体を森の中に埋没させるように設計されています。

宿泊棟、創作棟、展示棟の3つの建物から構成され、展示棟は馬蹄形。中央には水辺と円形の屋外ステージが設けられています。

コンクリートの建築でありながら、森から切り離された異質な建物には見えません。低く抑えられた屋根の向こうに木々が連なり、まるで建物が森の一部になっているようでした。



水面には建物や木々が映り込み、天井には水の揺らぎが光となって広がります。

無機質なコンクリート、柔らかな自然光、風に揺れる水面。その組み合わせによって、建物そのものが一つの作品のように感じられます。



敷地内の森には、20点を超える野外作品が点在しています。

作品を探しながら森を歩いていると、人工物と自然との境目が次第に曖昧になっていきます。



森の中に突然現れるステンレスの壁。

若江漢字さんの《森にある壁》です。

そこには赤で「NON ULTRA(超えるべからず)」、青で「PLUS ULTRA(超えていけ)」という、相反する言葉が掲げられています。

人工的な壁が置かれることで、かえって周囲の緑が鮮やかに見えてくるのが印象的でした。




こちらは、イ・スンテクさんの《作られた自然》。

高さ約7メートル、直径約4メートル。森の中に立つ古い塚のような姿は、長い時間を経て、すでに自然の一部になっているようにも見えます。

さらに森の奥には、地中に半分埋まった小さな家もありました。



コーネリア・コンラッズさんの《隣人たち》です。

出入口のない2軒の家が川を挟んで向かい合い、夜になると室内に明かりが灯るそうです。かわいらしく見える一方で、どこか不思議で、少し心をざわつかせる作品でした。

そして、ACACのロゴの前にある葉には、セミの抜け殻が二つ。



これは作品ではありませんが、自然が偶然つくり出した小さな造形作品のようでした。

自然と建築、そして芸術が共に息づく場所。

展示室の中で作品を見るだけではなく、森を歩き、光や水、風、音まで含めて体験することが、ACACの楽しみ方なのだと思います。

建築が自然を征服するのではなく、森の中に静かに溶け込んでいく――。

安藤忠雄さんが考えた「見えない建築」を、実際に歩きながら感じることができました。


青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)
所在地:青森県青森市合子沢字山崎152-6
公式サイト:国際芸術センター青森

※開館状況やプログラムについては、訪問前に公式サイトをご確認ください。