これからのザンビアの薬局に願うこと | iPhone写真家 SETSUKOのブログ

iPhone写真家 SETSUKOのブログ

iPhoneで写真を撮って自分好みに加工をするiPhone写真にはまりました。主に身の回りにある植物や風景を撮っています。小さな植物にも名前が付いていること、面白い特徴があること、植物の世界の不思議にも魅せられています2022.01からはiPhone13PRO です。


35年ぶりにムバラ・ジェネラルホスピタルの薬局を訪れ、薬局の変化や人材の成長を目の当たりにしました。




薬剤師が育ち、24時間体制で医療を支える仕組みも整い始めています。

35年前には想像もできなかったほど、大きな進歩でした。

では、これからのザンビアの薬局には、何が必要なのでしょうか。


薬局長さんに現在の課題を伺うと、真っ先に挙がったのは、マラリアをはじめとする感染症でした。

そして、HIV/AIDSも今なお大きな課題です。



日本では、高齢化が進み、糖尿病や高血圧などの慢性疾患が増えています。薬剤師も、検査値を確認しながら薬を選んだり、飲み合わせや副作用を細かくチェックしたりすることが日常の仕事です。

一方、ザンビアでは、まず命を救うことが最優先です。

感染症と向き合い、一人でも多くの患者さんを救うこと。

医療が置かれている環境の違いを、改めて感じました。

それと同時に、私はザンビアの人たちの生命力の強さにも心を動かされました。

厳しい環境の中でも前向きに暮らし、助け合いながら生きる姿には、日本では忘れかけている大切なものがあるように思えます。

もう一つ、これから期待したいことがあります。

それは、ザンビアが自国で薬を作れるようになることです。

現在、病院で使われる薬の多くは、インド、中国、エジプトなどから輸入されています。

一部は国内でも製造されていますが、まだごくわずかです。

輸入に頼れば、その分コストもかかり、世界情勢によって供給が不安定になることもあります。

35年前にザンビアで働いていた頃も、「いつか自分たちの国で薬が作れたらいいのに」と思っていました。

当時は、あまりにも物資が不足していて、それは遠い夢のように感じていました。

しかし今は、薬剤師を育てる大学ができ、多くの若い薬剤師が活躍しています。

だからこそ、次の一歩として、製薬会社が育ち、自国で薬を安定して作れる時代が来てほしいと願っています。



そして、もう一つ忘れてはならないのが教育です。

ルサカのような都市では学校も増え、教育を受ける機会も広がっています。

しかし、北部のムバラや、さらに奥地のブッシュと呼ばれる地域では、学校に通うことが簡単ではない子どもたちもいるでしょう。

昔からの生活や習慣を大切にしながら暮らしている人も多くいます。

それは決して悪いことではありません。

しかし、読み書きができること、健康について学ぶこと、病気を予防する知識を持つことは、自分自身や家族の命を守ることにもつながります。

薬剤師も、医師も、看護師も、そして患者さん自身も。

医療は教育の上に成り立っているのだと、改めて感じました。

35年前、この国には薬剤師を育てる学校がありませんでした。

そして今、その夢は実現しています。



だから私は、次の35年で、製薬産業が育ち、教育がさらに広がり、ザンビアの人たちが自分たちの力で医療を支える国へと成長していくことを期待しています。

今回の旅は、まだ半分を過ぎたところです。

これから出会う人たちや風景の中で、きっとまた新しい発見があるでしょう。

その続きを楽しみにしながら、ザンビアの未来にも大きな期待を抱いています。